高畑 宗明(農学博士) | 生酵素サプリメントのOM-X(オーエム・エックス)

投稿者「高畑 宗明(農学博士)」のアーカイブ

肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう(後編)| オーエム・エックス博士の知恵袋


 今回のテーマ

『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう(後編)』

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オーエム・エックスの社長 高畑宗明(農学博士)です。
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・『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう(後編)』

いよいよ『「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない』が本日発売開始となりました。私の友人も事前予約をしてくれていたり、本日書店に購入にいったりしてくれているようです。多くのみなさまに読んでいただけることも嬉しいことですが、身近な友人が手にとってくれるのも、自分にとっての大きな喜びになっています。

Amazon等でも取り扱いが開始されています。ぜひ、以下のリンクをご参照いただき、ご一読いただけますと幸いです!もちろん、書店でお見かけになった際にも手にとってみてください。

「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない (講談社+α新書)
高畑 宗明 (著) 2015年2月19日(木)発売予定
907円(税込)送料無料
ご購入はこちら(amazon.co.jpへリンクします)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062728745/

今回は書籍の中から、油脂と腸の関係についての後編をお届けいたします。

『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう(後編)』

 

オメガ3系だけじゃない、おすすめの油脂をご紹介します

前回はオメガ3系脂肪酸の抗炎症作用などについてお届けいたしました。今回はその他の種類の油脂の健康効果についてお届けします。
最近、パンにオリーブオイルをつけて食べたり、サラダにアーモンドを加えたりすることがブームになっています。
オリーブオイルやアーモンドに多く含まれるのがオレイン酸という種類の油脂。オレイン酸はオメガ9系脂肪酸と呼ばれていますが、過剰なLDL(悪玉)コレステロールの値を下げる働きがあることが知られています。さらに、腸の中で潤滑剤のような働きをするため、便通改善効果も期待されます。

また、ココナッツオイルもおすすめです。体に脂肪がつきにくい油脂であることに加え、食物繊維も多く含まれているため便秘解消にも効果的。ビタミンEの働きで抗酸化作用などのアンチエイジング効果も期待できます。
私も最近、オメガ3系脂肪酸に加えて間食としてアーモンドを食べるなど、色々な油脂のパワーを試しています。

 

加工食品に多く含まれるトランス脂肪酸には要注意!

ここまで油脂の良い効果をお伝えしてきましたが、オメガ6系脂肪酸の過剰摂取と同じく要注意の油脂があります。それがトランス脂肪酸です。トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング、クリーム類、油で揚げたスナック菓子などに含まれます。お肉などにも自然に含まれていることがありますが、人工的な加工食品に多く含まれることで近年アメリカのニューヨーク州をはじめ世界的に危険性が指摘されています。

トランス脂肪酸は過剰に摂取すると心臓病のリスクを高めるなど、健康への悪影響が懸念されています。食べるプラスチックとも呼ばれることがあり、摂取する必要性もありません。加工食品のなかには、トランス脂肪酸が含まれているものが多く、植物油脂などの名称で表示されていることもあります。なるべくトランス脂肪酸を含む加工食品を選ばないようにすることも、健康な油脂生活への近道といえるでしょう。

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※このメールマガジンの内容や考え方などについては、これまでの経験を基に個人的に得た情報や考えになります。
 当社では、記載内容を利用して生じた結果について一切の責任は負いかねますので、予めご了承ください。

肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう(中編)| オーエム・エックス博士の知恵袋


 今回のテーマ

『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう』

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・『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう』

前回もご案内差し上げましたが、2月19日(木)に私の名義で書籍が販売開始となります。
タイトルは『「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない』です。世の中に出回る「酵素」のウソ・ホントの情報から、腸内細菌が作り出す多彩な酵素の力についてまで、情報満載の一冊になっています。

まだ書いた私自身も実感がありませんが、Amazonで予約中という内容を目にすると、なんだか気恥ずかしいような気持ちになります。興味を持っていただける方は、ぜひ以下のリンクをご参照いただき、ご一読いただけますと幸いです!

「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない (講談社+α新書)
高畑 宗明 (著) 2015年2月19日(木)発売予定
907円(税込)送料無料
ご購入はこちら(amazon.co.jpへリンクします)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062728745/

今回も引き続き書籍の中から、油脂と腸の関係についてお届けいたします。

『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう』

 

炎症を抑えるオメガ3系脂肪酸を積極的に摂取しましょう

前回は、欧米化された食生活においてオメガ6系脂肪酸が過剰となり、炎症や肌荒れの原因になることをお届けしました。
実は、油脂の中には反対に炎症を抑えるタイプがあります。この油脂はオメガ3系脂肪酸と呼ばれています。
オメガ3系脂肪酸には、植物性のα-リノレン酸や、動物性のEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)があります。オメガ3系脂肪酸には数多くの研究実績があり、血圧やLDL(悪玉)コレステロールの低下、血栓の危険性の低下、抗炎症作用などの働きをします。

厚生労働省が発表した2010年度版「日本人の食事摂取基準」によると、1日あたりのオメガ3系脂肪酸摂取量は、約2gが推奨されています。オメガ3系とオメガ6系の理想的な摂取比率は1対2~4とされていますが、現代の食生活ではその比率が1対10以上ともいわれ、明らかなオメガ6系脂肪酸の過剰摂取となっているのです。

 

オメガ3系脂肪酸を効果的においしく食べよう

オメガ3系脂肪酸の中でもα-リノレン酸は、亜麻仁油、しそ油などに多く含まれます。1日に小さじ1杯程度の摂取でも効果的です。また、EPAやDHAは、いわし、さばなどの青魚、サーモンの魚油などに多く含まれます。
目安としては週に2~3回程度、魚を食べるようにするといいでしょう。オメガ3系脂肪酸は酸化しやすい性質があるため、高温での加熱や直射日光を避け、長時間空気にさらさないことが大切です。サプリメントで摂取するという手もあります。

亜麻仁油などは、サラダや納豆にかけるなど、ドレッシング的な使い方もおすすめです。魚は刺身が望ましいですが、水煮などの缶詰も上手に使いましょう。密閉してから熱する製造方法のおかげで、EPAやDHAもしっかり残っています。
私も、青魚を使った和食を積極的に取り入れていますし、亜麻仁油のサプリメントも毎日摂取しています。ぜひ参考にしていただき、体に大切な働きをするオメガ3系脂肪酸生活を始めましょう。

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肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう(前編)| オーエム・エックス博士の知恵袋


 今回のテーマ

『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう』

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・『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう』

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これまで長い期間をかけて、読者のみなさまに腸や腸内細菌に関する情報をメルマガとしてお届けしてまいりました。その中で、多くの方々から「情報をまとめて読めたら嬉しい」というお声を頂戴してまいりました。

実はこのたびみなさまのお声にお応えして、講談社+α新書にて書籍を出版することとなりました。タイトルは『「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない」です。世の中に出回る「酵素」のウソ・ホントの情報から、腸内細菌が作り出す多彩な酵素の力についてまで、情報満載の一冊になっています。

発売開始は2月19日(木)です。すでにAmazon等でも予約が始まっています。ぜひ、以下のリンクをご参照いただき、ご一読いただけますと幸いです!

「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない (講談社+α新書)
高畑 宗明 (著) 2015年2月20日(金)発売予定 新書
907円(税込)送料無料
ご購入はこちら(amazon.co.jpへリンクします)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062728745/

今月は書籍の中から、油脂と腸の関係についてお届けいたします。

『肌や腸内環境を整える油脂を積極的に摂ろう』

 

油脂(油)は細胞の成分やホルモンの材料になります

肌が乾燥する、シワが増えた、ニキビや肌荒れが気になる、生理不順が起こる。こうした悩みを抱えている場合、良質な油脂の摂取が不足しているのかもしれません。

油脂(油)と聞くと「太りそう」「健康に悪そう」と感じる方も多いかと思いますが、実は、油は私たちの健康と深い関係があります。

栄養の話をする際に、私たちの食生活にかかわる油は「油脂」と表現されます。さらに細かくは、常温で液体のものを油、個体のものを脂肪といい、合わせて油脂といいます。

油脂は、五大栄養素にも含まれる必須の栄養素です。この油脂をかたちづくっているのが、脂肪酸と呼ばれる成分です。脂肪酸は体のエネルギー源になるとともに、細胞の成分やホルモンの材料にもなっています。

このように体に欠かせない油脂ですが、実は摂りすぎると体に炎症を起こしてしまうタイプと、炎症を抑えるタイプの油脂があります。

 

オメガ6系脂肪酸の過剰な摂取には要注意

近年、食生活の変化によって、ファストフードや加工食品を口にする機会が増えています。また、惣菜などの調理の際にも揚げ物が増え、その際に多くの油(油脂)を使うようになりました。
ファストフードや加工食品の油脂に含まれている主な成分は、オメガ6系と呼ばれる種類の脂肪酸です。もちろん、オメガ6系脂肪酸は細胞の成分のひとつでもありますので、必ず摂取しなくてはなりません。

しかし、欧米化された食生活においては、オメガ6系脂肪酸の過剰摂取が危ぶまれているのです。オメガ6系脂肪酸が多すぎると、体に炎症を起こしてしまい、肌荒れの原因になります。また、腸内細菌のバランスの乱れの原因にもなるので、それがまた肌荒れに拍車をかけます。
外食が多いとなかなか難しいかもしれませんが、揚げ物はさけるなどして、オメガ6系脂肪酸の食用油(紅花油やコーン油)の摂取量を減らしていきましょう。

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認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(後編) | オーエム・エックス博士の知恵袋


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『認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(後編)』

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・『認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(後編)』

 今年もいよいよ年末が近づいてまいりました。私の一年を振り返ると、今年は研究論文を発表し、一つ実績を積み重ねることができました。来年以降も製品の機能性と品質の向上に努力し、お客様にさらなる健康をお届けできるように精進いたします。

 さて、前回までにお届けしてまいりました「認知症」の内容ですが、今回で最終回。「腸は第二の脳」と呼ばれているように、実は密接なつながりがあります。最近では自閉症と腸内細菌の関係性も報告され、大きなニュースにもなりました。今、注目される腸と脳の疾病の関係性について、最新の情報をぜひご一読ください!

『認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(後編)』

 

脳の炎症の引き金に腸内細菌が関係しています

 近年、認知障害の患者の腸内細菌の変化が研究されています。認知症患者では、腸内細菌のバランスが変化して特定の種類の微生物が増加し、炎症に関わる成分が合成されていることが発表されています(Bajaj 2012)。

 また、アルツハイマー病の一因として、炎症に関わる物質を産生する「グリア細胞」が注目されています。普段、グリア細胞は脳内の損傷に対応して、脳を正常な働きに戻すために軽度な炎症を起こしています。しかし、アルツハイマー病では、このグリア細胞が過剰に活性化して神経細胞の機能不全や細胞死を起こし、有害な炎症性物質を作り出してしまうのです。

 このグリア細胞の活性化に、腸内細菌のバランスの悪化が関連していると考えられています。食事バランスの悪化や加齢により、腸内環境が変化をきたします。その結果、悪玉菌の酵素によって炎症が腸内で起こります。この腸の炎症の情報によってグリア細胞が活性化され、神経性の炎症が起こり、認知機能障害が発生します。

 さらに、血中コレステロールが高い人や肥満の人も要注意。アルツハイマー性認知症、血管性認知症のリスクが共に高くなることが報告されているのです(Xu 2011)。

 

過敏性腸症候群と認知症にも実はつながりがあります

また、IBSと認知症との関係性についても研究されています。IBS(過敏性腸症候群)とは、下痢や便秘などの便通異常をともなう腹痛や腹部不快感が、慢性的に繰り返される疾病のことです。現在のストレス社会で急増している病気のひとつです。男女共に約10%がIBSと見積もられており、10~30代での罹患率が高いことが分かっています。

IBS患者では、腸内に炎症が起こり、LPS(リポポリサッカライド)が過剰に生産されていることが知られています。このLPSは大腸菌などの種類に多く含まれ、悪玉菌が増えると増加する炎症成分として知られています。このIBSに由来する炎症が、神経炎症につながり、脳の海馬や小脳の機能障害につながり、加齢に伴う認知機能を増悪させているのではないかとされています。

つまり、IBSの兆候を見つけることや、それに伴う適切な処置、治療は認知の機能障害を回避し、認知症の弊害を最小限に食い止めることにつながると考えられます。腸内環境を整えることで、未然に脳の働きを整える対策を練ることが大切なのです。

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認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(中編) | オーエム・エックス博士の知恵袋


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認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(中編)

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・『認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(中編)』

 12月も中旬となり、寒さの厳しい日が増えてきました。長期予報によると、今年は暖冬傾向のようですが、「暖冬=雪が少ない」というわけでもないようです。暖冬の際は日本海側では少雪となりますが、その分太平洋側では雪が降りやすくなるとか。油断せずにしっかりと防寒防雪対策を心がけたいですね。

 さて、前回は「認知症」の定義や症状についてお伝えいたしました。日本でも長期に渡る認知症の実態調査が開始されるというニュースもあります。今回は認知症対策として有効とされている栄養素や食事のパターンについてお届けいたします。ぜひ、ご一読ください!

『認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(中編)』

 

脳の酸化や炎症を抑える成分に注目が集まっています

 認知症に深く関係する脳は、高い代謝機能と栄養素の循環機能がミックスされた臓器です。適切な栄養摂取によって、脳は正しく効率的に機能を発揮します。実際、栄養素に特有の輸送システムが無数に脳に存在しています。そのため脳によって使われた栄養素を素早く入れ替えるメカニズムが働いています。

また、脳で発生する活性酸素を退治するために、抗酸化酵素や酵素の働きを助ける抗酸化物質が働いています。例えば、ビタミンEやビタミンC、βカロテンなどのビタミン類、マグネシウムや銅、セレン、亜鉛などの微量栄養素の摂取が、抗酸化酵素の働きを助けます。

また、脳の炎症反応はアルツハイマー病とのつながりが深いと考えられています。こうした炎症を抑える働きを持つ成分として、ポリフェノールやフラボノイド、不飽和脂肪酸が検討されています。

ポリフェノールは植物に含まれ、フラボノイドやリグナン、スチルベン、クマリン、タンニンなどが有名です。また、フラボノイドは色が豊富なフルーツ(ブルーベリー、グレープ、トマト)、お茶、スパイス、ハーブ、オリーブオイルなどに多く含まれます。さらに、不飽和脂肪酸による抗炎症作用や、長期にわたるエキストラバージンオイル摂取による認知障害の改善報告も知られています。

 

地中海式の食事や和食は認知症対策に効果的

 一方で、単一の栄養素だけの摂取は危険も含んでいます。抗酸化ビタミンのうち、ビタミンEには本来α型、β型、γ型、δ型のトコフェロールがあります。普段の食事中にはビタミンEはこうした種類の複合体として含まれていますが、アルツハイマー病の方の血中トコフェロール量(ビタミンE量)を調べると、特定の単一のトコフェロールが検出されることが多いのです(Mangialasche 2010)。他にも、抗酸化ビタミンも単一の種類の摂取では過剰摂取で有害であるという結果もあります(Gill-Guyonnet 2013)。

そのため単一の成分の摂取よりも、様々な栄養素が含まれたバランス食の方が脳の機能向上には良いと考えられます。中でも、地中海式の食事の重要性が研究されています。地中海式の食事には、フルーツ、野菜、オリーブオイル、魚などが含まれるため、抗酸化物質やポリフェノール、不飽和脂肪酸、ビタミンE、ビタミンB12、セレンといった大切な栄養素がバランスよく摂取できます。

最近のシステマティックレビューにも、地中海食は認知症状の改善につながると報告されています(Lourida 2013)。もちろん、地中海式の食事だけではなく、様々な食材をバランスよく使用している日本の和食も、こうした効果が期待できると考えられます。

そして、認知症と腸内環境に関する研究も増えてきています。腸と脳のつながりからも切り離せない内容ですので、ぜひお楽しみに!

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認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(前編) | オーエム・エックス博士の知恵袋


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『認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(前編)』

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・『認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(前編)』

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『認知症対策のためにバランス食と腸内ケアを(前編)』

 

高齢者の7人に1人は「認知症」と診断されています

 「認知症」とは、加齢にともなう病気の一つとして知られています。
色々な原因で脳の細胞が死んだり働きが悪くなったりすることで、記憶や判断力に障害が起こり、意識障害はないものの社会生活や対人関係に支障が出ている状態をいいます。こうした症状がおよそ6ヶ月以上続く場合を主に認知症と呼んでいます。

 厚生労働省の資料によると、平成22年時点では日本で認知症と診断されている65歳以上の高齢者は7人に1人程度とされています。認知に問題を抱える方には、認知症まではいかなくとも、正常と認知症の中間ともいえる状態の場合があります。

 こうした状態は日常生活への影響は大きくないため認知症とは診断されません。このような場合を「MCI(Mild Cognitive Impairment)」と呼んでいます。認知症の前段階と考えられているMCIの人も加えると、4人に1人の割合で認知にトラブルを抱える方がいらっしゃいます。世界的にも研究や調査が進んでおり、統計的なデータによるとおそらく60歳以上の方の16.5%くらいが当てはまるだろうと推察されています。

 

日常生活を困難にさせてしまう怖さ

加齢によって物忘れが起こることもありますが、認知症はこうした加齢による物忘れとは異なります。認知症の場合は、体験したこと全てを忘れてしまい、自分がもの忘れをしているという自覚もありません。そのため、他人のせいにしたりすることが多くなり、日常生活への支障も大きくなります。また、病状は次第に進行してしまうため、現在は効果的な治療法がまだ見つかっていない状況です。

認知症には大きく分けて2種類があります。
<アルツハイマー型認知症>
記憶障害が原因で起こる場合が多く、全ての認知症のうち60~70%の人が当てはまる

<脳血管性認知症>
血管性の障害により、神経細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、神経細胞が死んだり神経のネットワークが壊れたりする

このように、高齢者にとって日常生活を困難にさせてしまう認知症ですが、栄養素の摂取や食事パターン、さらには腸内環境との関係性が研究されています。次週はまず、認知症に効果的だと考えられている食事や栄養素についての情報をお届けいたします。

来週に続きます

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第44回 『腸のケアを心掛けて今日からアンチエイジング| オーエム・エックス博士の知恵袋

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オーエム・エックスの社長 高畑宗明(農学博士)です。

先日、2013年の日本人男女の平均寿命が発表されました。男性は80.21
歳、女性は86.61歳でいずれも過去最高を更新し、男性は初めて80歳を
超えたことが分かっています。国際的にみると女性は2年連続で世界一、
男性は4位に上昇しています。

さらに、こうした統計から予測すると、2013年に生まれた子供が65歳ま
で生きる可能性は男性で88%、女性で93.9%であり、さらに90歳まで生き
るのも男性で23.1%、女性では47.2%にもなるそうです。医療技術が向上
し、がんや心臓病、脳卒中で死亡する人の数が減っていることが大きな要
因です。こうした中、益々QOL(Quality
of Life:生活の質)、つまり健
康寿命の大切さが問われるようになっています。

今回は、腸内環境と加齢について特集します。まだまだ分かっていないこ
とも多くありますが、腸と加齢について理解して、今日からアンチエイジ
ング対策をしていきましょう。



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 第44回 『腸のケアを心掛けて今日からアンチエイジング 
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出生から高齢までの間に腸内細菌は変化します

私たちは生まれてから死ぬまでの間、たった一人で生きているわけではあ
りません。例え、周りに誰も居なくなって一人ぼっちになっても、あなた
の体にはたくさんの共生者が暮らしています。それが「腸内細菌」です。

でも、生まれる前にお母さんのお腹の中では私たちの体は「無菌」状態で
す。そして産道を通ってくる間にお母さんの菌を受け継ぎ、さらに外の世
界に出た瞬間に多くの微生物に触れて体に取り込んでいくのです。こうし
て取り込まれた微生物は腸内細菌として私たちと一緒に生涯を共にするこ
とになります。

腸内細菌は一種類ではありません。実に500~1000種類、1000兆個もの
微生物が一緒に生活しています。腸内細菌のバランスの変化は、大きく分
けて生涯のうちに2回あります。1回目は離乳食のタイミングです。通
常、赤ちゃんの時はビフィズス菌が多いのですが、離乳食をきっかけに大
きく変化し、大人と同じ食事をするようになってからは、基本的に安定し
たバランスを保つことになります。このバランスが60歳前後まで続くの
です。そして、2回目がこの60歳~70歳のタイミングなのです。

 






 加齢によって腸内細菌バランスが変化する理由とは?

それではなぜ、このタイミングで腸内環境が大きく変化していくのでしょ
うか?実は、明確な答えは分かっていません。しかし、30代や40代の頃
の食生活や運動、睡眠などの生活習慣の乱れの蓄積が、おそらく50歳か
ら60歳の間に体の変化として現れてくるのだと考えられています。

実際、人の腸内細菌のバランスの変化は、短期間の食事の変化だけでは変
わらないことが分かっています。これは、腸内環境の変化は長期的な食生
活の内容に影響を受けることを表しています。そのため、長期間かけて少
しずつ溜まっていった悪影響が、形となって60歳前後で姿を見せるので
す。

一般的に、60歳以降に大きく数が減少すると言われているのが「ビフィ
ズス菌」です。赤ちゃんの時に体を守ってくれていたビフィズス菌は、青
年期から大人になってもお腹の中に約10%の割合で存在し、腸の状態をケ
アしてくれています。しかし、その数は60代以降に次第に減少し始める
と言われています。ただし、高齢者の方の中でも食生活や住環境などの個
人差が大きいことも分かってきています。

このように個人差がある高齢者の腸内細菌ですが、以下の点においては高
齢者の中でもはっきりとした違いが現れていることが発表されています。

<薬を日常的に飲んでいるかどうか>

高齢になるに従って、病院に通う頻度が高くなります。およそ70%の高齢
者は何らかの原因で病院に通い、薬を処方されて日常的に摂取していま
す。このように医薬品を日常的に摂取している方と、薬を飲んでいない方
とを比較すると、ビフィズス菌や腸の炎症を沈めてくれる種類の微生物が
減少していることが分かっています。

さらに、抗生物質の飲用有無も腸内細菌のバランスに影響を与えます。高
齢者の腸内細菌バランスの悪化の原因の一つに、抗生物質が原因で増加す
るClostridium
difficile(クロストリジウム
ディフィシェル)という
悪玉菌があります。この菌が増加すると、毒素が作られて下痢が起こりや
すくなり、さらにビフィズス菌などの善玉菌が減少する原因となってしま
うのです。

<住環境と食生活の違い>

高齢者の住環境に注目した研究も行われています。高齢者の中で、自宅で
長期的に暮らしている一人暮らし傾向のある人と、複数人で施設で暮ら
している人とを比較したところ、それぞれに明らかな腸内細菌バランスの
違いがあることが分かっています。

長期的に一人暮らし傾向のある人では、血液中のグルコース(糖)や脂質
が増加し、慢性的な炎症状態がみられます。一方で、複数人で一緒に暮ら
している人では腸内に酢酸や酪酸といった有機酸が多くみられました。酢
酸や酪酸は、腸の炎症を沈めて健康を保つと同時に、腸の細胞のエネルギ
ーになります。このため、複数人でコミュニティを形成して暮らしている
高齢者の方が、腸内環境が良好であるということになります。

この違いを出している理由の一つに、食事の内容も挙げられます。実は、
この研究の中で複数人で施設で暮らしている高齢者では、脂肪の摂取量が
少なく食物繊維の摂取量が多いことが分かっています。

その反面、長期で一人暮らし傾向にある高齢者は、脂肪の摂取量が多くて
食物繊維の摂取量が少ないことが示されています。こうした一人暮らし傾
向にある高齢者では、歯や咀嚼の状態が悪化しており、食べ物を飲み込む
力も弱まっている傾向があります。また、腸の運動性も低下し、便秘がち
の方も多くなってしまうのです。




 腸のケアを心掛けて今日からアンチエイジング

様々な研究データを通じて、60代~70代にかけて、加齢による薬の摂取
量の増加、住環境の変化、そして食事の内容の変化が腸内環境の老化に大
きな影響を与えていることが分かってきました。

ただし、こうした変化は急に訪れるわけではありません。腸内細菌のバラ
ンスも長期的な食生活の内容によって変化していくように、長い目でみて
生活リズムを整えることが必要です。つまり、50代でなんとなく体の調
子が悪いなと感じるとすれば、その原因は30代~40代にかけての生活内
容にあります。そして、60代~70代にかけての生活状態は、50代前後の
食事内容や体のケアに大きく左右されるのです。

腸内環境を整えるためには、以下の内容がおすすめです。

・なるべく加工していない、食物繊維の多い食生活
・定期的に発酵食品を摂取する
・薬の量をなるべく減らす
・口腔ケアを心掛ける
・水分の摂取、睡眠、軽い運動の量を増やす

1つ1つを細かくみることは今回できませんが、どれも腸のケアに欠かせ
ないポイントです。でも、それを「きちんと続けること」の方が遥かに重
要です。体の不調は、それまでの長期的な生活リズムの乱れに原因がある
ことを理解し、その乱れを整えるためには長い時間を掛けて取り組まなけ
ればなりません。

5年後、10年後の活き活きとした健康生活のためには、1日や1ヶ月のケ
アだけでは十分ではありません。長い目でみることで次第に体は変化して
いくのです。私たちの体の細胞が生まれ変わるためにも、3ヶ月という月
日が必要です。逆に言うと、3ヶ月間きちんと毎日腸のケアを続けること
で、体に良い変化が生まれてくるはずです。そのためにも、今から少しず
つ毎日の腸ケアを続けていきましょう。

第43回 『夏で疲れた体に襲ってくる食中毒菌に要注意』| オーエム・エックス博士の知恵袋

こんにちは!
いつも弊社のメルマガを読んでいただき、ありがとうございます。
オーエム・エックスの社長 高畑宗明(農学博士)です。

先日、共同研究先との打ち合わせのため、フランスに訪問しました。その
際に視察として訪問したのが、パリで流行している“BENTO”(弁当)店
の「Neo
Bento」です。航空会社で働いていた店主が、来日した際に日本
の弁当に感銘を受けたことがオープンのきっかけだそうです。

和食の影響を受け、大阪や沖縄料理も取り入れた野菜中心のメニュー。弁
当の容器に「メイン」「副菜2種」「デザート」の4カテゴリーを選択す
るのが特徴的です。訪問した際も多くのパリの方々で賑わっていて、日本
の文化が広がっていることが嬉しくなりました。

さて、今回のメルマガは、そんな「食」を楽しむ上で気をつけなければな
らない「食中毒」のお話です。特に夏場で疲れた体に襲ってくる病原菌に
対しては、きちんとした対応が必要となります。予防策や調理方法などを
見直すきっかけにして頂ければと思います。

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 第43回 『夏で疲れた体に襲ってくる食中毒菌に要注意 
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夏場の高温多湿は食中毒菌が増えやすい

猛暑が続く8月。外気温は35℃を超える日も多く、じめじめした空気に
包まれています。そして、この高温多湿な環境が食中毒が増え始める原因
なのです。そのため、特に8月は厚生労働省によって「食品衛生月間」に
定められています。

6月~9月は細菌が原因となる食中毒が多く発生します。これは、食中毒
の原因となる病原性細菌の多くが、20℃以上で活発に活動し始め、私たち
人間の体温とほぼ同じ37℃付近で最も増殖することが原因です。また、
夏場に暑さで疲れてしまった体は、免疫力が低下して抵抗力が減少してし
まいます。そのため、普段よりも病原性細菌が体に侵入しやすくなってい
ることも一因です。

一方、「ノロウイルス」や「A型肝炎ウイルス」などのウイルスは、実は
夏場にはそれほど多く食中毒を引き起こしません。これは、ウイルスが冬
場の乾燥した低温を好むからです。そのため、ウイルス性食中毒の多くが
11月~2月に発生しています。 






 夏場の食中毒菌を理解して適切な対策を心掛けよう

ひとことで「食中毒菌」と言っても、その病原性細菌の種類は様々です。
潜伏期間や症状、また原因食品についてもそれぞれ異なります。今回は一
つひとつを詳しく見ていくことは出来ませんが、概要をお伝えしますの
で、ぜひ参考にしてください。

<腸管出血性大腸菌(O-157など)>
・感染源:ユッケ生食肉、牛肉タタキ、ローストビーフ、レバー、野菜サ
ラダなど
・症状:12~60時間の潜伏期間後に、激しい腹痛、下痢。発熱と嘔吐は
稀。発症後2~9日間、場合によっては数週間症状が持続。
・対策:原因菌は通常75℃、1分間の加熱で死滅する。しかし、水分が少
ない場合はさらに強い加熱が必要であり、加熱調理が対策に効果的。

<サルモネラ>
・感染源:鶏卵が多い。食肉、魚、自家製マヨネーズ、洋生菓子も感染源
として知られる。
・症状:18~36時間ほどの潜伏期間後に、発熱あるいは腹痛で急激に発
症する。悪心、嘔吐、繰り返し襲う下痢を伴う。発熱は38℃~40℃くら
いになることもある。多くは数日で回復する。
・対策:調理工程中に必ず加熱殺菌して使用することが大切。鶏卵に関し
ては近年、サルモネラフリーの卵も販売されている。

<カンピロバクター>
・感染源:鶏肉やレバーなどの生肉。卵からの感染も知られる。
・症状:潜伏期間は2~7日と長め。腹痛、下痢、発熱(38℃付近)、頭
痛、悪心、だるさ、筋肉痛などが現れやすいため、初期症状は風邪と間違
えられることもある。一週間程度で自然治癒する。
・対策:75℃、1分間以上の加熱で殺菌可能。カンピロバクターによる食
中毒は、日本で最も発生件数の多い食中毒。ノロウイルスによる食中毒の
方が患者数は多いが、発生件数はカンピロバクターを原因菌とする食中毒
の方が多い。カンピロバクターによる合併症として有名なものに、手足や
顔面の神経麻痺や呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」があ
る。

<腸炎ビブリオ>
・感染源:魚介類、刺身、それらの加工品
・症状:12時間前後の潜伏期間の後、激しい腹痛や下痢、嘔吐を起こ
す。腸炎ビブリオは増殖速度の早さに特徴があり、適切な条件が揃えば
8~10分に一回分裂して増殖する。そのため、わずかな時間で大量の腸炎
ビブリオが発生する恐れがある。
・対策:加熱殺菌を行って調理する。また、冷蔵保存を徹底することが増
殖抑制につながる。近年では、飲食店での対策が進み、日本における腸炎
ビブリオ食中毒発生件数は急速に減少している。

<黄色ブドウ球菌>
・感染源:おにぎり、弁当、調理パン、菓子類
・症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢。黄色ブドウ球菌は普段人間の皮膚に
も住んでいる常在菌であるが、食品中に入ると毒素を産生する。
・対策:人間の皮膚から食品に移らないように、手袋を使用することが効
果的。菌は熱に弱いが、毒素が産生されると熱では分解されない。冷蔵状
態では毒素が作られないため、冷蔵保存が有効。

こうした病原性細菌による食中毒を防ぐために、共通してできることがあ
ります。まずは以下の3点を徹底して心掛けることで、食中毒菌から夏場
の疲れた体を守りましょう。

●十分な加熱を行う→中心部を75℃以上で1分間以上
●食品を新鮮なうちに食べる→冷凍・冷蔵保存して早めに使い切る
●感染拡大を阻止する→感染者の対応後、手洗いや消毒を徹底する 



 食中毒などの感染症を予防する「食品成分」があるの!?

実は、病原性細菌による食中毒などの感染症を予防する「食品成分」の研
究が進んでいます。中でも、香辛料や香辛野菜には高い抗菌作用がありま
す。例えば、以下のような食品成分(香辛野菜)が知られています。参考
までに、他の感染性細菌に対する事例も載せています。(左が病原性細
菌、右が香辛野菜)

・大腸菌:オールスパイス、ガーリック、クローブ、コリアンダー、サン
ショウ、シナモン、タイム、ミント、ローレル
・ブドウ球菌:アニス、ガーリック、タイム
・その他食中毒菌:オレガノ、クローブ、シナモン
・コレラ菌:オールスパイス、クローブ、シナモン、ジンジャー、マス
タード、ワサビ
・ピロリ菌:アオシソ、セージ、タイム、ペパーミント

また、黄色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌など
は、普通に飲む緑茶の10分の1から2分の1の濃度のカテキンで抗菌作
用を示します。腸管出血性大腸菌(O-157)に対しても同様です。紅茶や
ウーロン茶、クランベリー、海藻、納豆、ブドウ、ココア、プロポリスな
どにも抗菌活性が見いだされています。

夏場の疲れた体の抵抗力を上げるためには、免疫力を整えることも大切で
す。そのためには、体の免疫細胞の60%以上が集まる腸の中で、善玉菌を
増やすことが重要です。食物繊維の摂取によって善玉菌が増えることで免
疫力のアップにつながります。さらに、善玉菌が作り出す有機酸は、病原
性細菌に対する抗菌作用を発揮し、また腸内が酸性になるため有害菌が増
えにくい環境を作ることもできます。

食中毒を適切に予防するため、適切な食品の扱いに注意するとともに、普
段から体の抵抗力を上げることで食中毒菌に負けない体づくりを心掛けま
しょう。

第42回 『あなたの疲労は腸内環境の乱れが原因!? 』| オーエム・エックス博士の知恵袋

こんにちは!
いつも弊社のメルマガを読んでいただき、ありがとうございます。
オーエム・エックスの社長 高畑宗明(農学博士)です。

6月24日、福島を訪問して小学5・6年生向けに食育セミナーを開催しま
した。いただいたテーマが「福島を生きる食生活のあり方」ということ
で、どのような話であれば子供たちに届くのか、とても悩みました。

でも、セミナーの後「これからの食生活で高畑先生のおっしゃった事を守
ろう」という感想をいただき、また保護者の方からも「家でいくら言って
もダメだけど、セミナーを聞いて好き嫌いをなくそう」と子供が初めて言
ったというお声もいただきました。私自身、とても感動し、自分の活動や
考え方に大きな影響を与えてくれるものになりました。

さて、みなさんは日々の生活の中で、なんだか疲れがとれないと感じるこ
とはありませんか? 体を動かしたり頭を使ったりした後の疲労感は病気
が原因ではありませんが、6ヶ月以上に渡って慢性的に疲労感を感じる病
気があります。今回は、慢性的な疲労疾患である「慢性疲労症候群」につ
いてお話いたします。


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 第42回 『あなたの疲労は腸内環境の乱れが原因!?  
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ずっと疲れが抜けない「慢性疲労症候群」って何?

普段日常的に運動をする習慣のない人が週末に急に動いたり、家族や友達
との付き合いで長時間外出したりすると、翌日にぐったりしてしまうこと
があります。でも、こうした疲れは病気の状態を表すわけではありませ
ん。

一方、長期間にわたって「ずっと疲れが抜けない」「何をしても疲労感を
感じてしまう」という場合があります。慢性的な疲労を感じる背景には、
貧血や肝機能の低下といった体の不調が伴います。しかし、病院に行って
検査をしても、どうしても疲労の原因が見つからない場合には、「慢性疲
労症候群」という病気にかかっていることが考えられます。

慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome: CFS)とは、これまで健康に生
活していた人が原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降強い疲労
感と共に、微熱、頭痛、筋肉痛、脱力感、思考力の障害、うつ症状といっ
た精神神経症状などが長期にわたって続く病気です。この病気になると、
健全な社会生活が送れなくなるなど、日常に大きな影響を与えます。通常
の検査では異常が見られず、また外見上は病人に見えず元気そうであるた
め、なかなか理解がされにくい病気でもあります。

アメリカではおよそ400万人の罹患者数がいると考えられており、その
80%は女性であるという報告もあります。持続性が高く、再燃性の疲労感
であることから、数年に渡ってQOL(Quality Of Life:生活の質)の低下
が懸念されています。そして日本でも、近年調査が進んでおり、多くの人
がこの病気を抱えている、もしくはリスクがあることが分かってきまし
た。

こうした状況の中、疲労と精神状態、免疫、そして腸内環境との関係性が
明らかになってきています。


 疲労と脳と睡眠には密接な関わりがあります!

慢性疲労症候群であると診断される前に、病院でよく指摘される病名があ
ります。それは「IBS(過敏性腸症候群)」です。IBSとは、腹痛や腹部
の不快感を伴う下痢や便秘などの便通異常が慢性的に繰り返される病気で
す。IBSはストレスと大きな関係があると考えられており、精神状態の悪
化が腸の機能に悪い影響を与えます。

実は、慢性疲労症候群もIBSと同様に腸内環境の悪化が関係していること
が分かってきています。食欲の減衰や腹部の痛み、下痢、吐き気、さらに
は胃散の逆流といった症状もあります。このように、慢性疲労症候群の症
状が大きくなる原因の1つが、心の状態にある可能性があるのです。

心の状態は体の免疫系や内分泌系(ホルモンの調整など)に影響を与えま
す。そのため、生活や仕事でストレスを抱えて気分が落ち込んでしまった
ときには、体はとても疲れやすくなります。こうしたストレス状態の時、
脳内ではケガをした時と同じように「炎症」が起こっています。

ストレスを感じた脳内では、血流が低下し、神経伝達物質の運搬が少なく
なるため代謝が落ちている状態になります。痛みを和らげる機能も働きが
鈍くなり、全身の筋肉痛や関節痛といった症状が引き起こされます。実際
に、慢性疲労症候群の患者では、脳内の海馬や扁桃体、視床や中脳などで
炎症が増え、健康な人と比べると大きな差があることが報告されていま
す。

また、夜遅くまで働いていると、脳の炎症が強くなってダメージが蓄積し
てしまいます。通常は睡眠をきちんと取ることで、日中に高ぶった交感神
経系を休めることができますが、働き過ぎて体のリズムが崩れてしまうと
うまく眠ることができなくなり、睡眠が浅くなります。こうした状況が続
くと、自分の力だけでは回復できない慢性的な疲労状態になってしまいま
す。そのため、脳から始まる疲労状態をケアするためにも、睡眠と休息は
とても大切なのです。



 腸内環境と免疫の悪化も慢性疲労の大きな原因!

心の状態と並んで、慢性疲労症候群の原因として挙げられるのが、「腸内
環境と免疫の悪化」です。実は、慢性疲労症候群は、風邪などのウイルス
感染をきっかけに発症することも多いのです。

腸は消化された食べ物を体の中に吸収する大切な臓器です。そして、もう
1つの大きな役割が有害なものを体の中に取り込まないように防御するこ
とです。腸内には1000兆個以上の腸内細菌が共生していますが、通常は
共生している微生物を排除することはありません。外から入り込んだウイ
ルスや悪い菌に対して、免疫という機能を使って戦い、体を守っていま
す。

しかし、慢性疲労症候群の場合、体を守るために欠かせない腸の組織(粘
膜)が傷ついています。この粘膜のおかげで有害物質や有害菌の侵入を防
いでいるのですが、傷ついた粘膜では体の中に入り込んでしまいます。あ
る研究によると、ウイルスの1種であるレトロウイルスが血液中に存在す
る割合は、健康な人では4%くらいであるのに対し、慢性疲労症候群の場
合は67%であったとも報告されています。

さらに、免疫機能が乱れてしまうことで、腸内の炎症が起こってしまいま
す。炎症を促す物質(炎症性サイトカイン)が多く作られることで、自分
の腸の粘膜を傷付けてしまい、有害菌の侵入を増加させてしまうのです。

疲労の蓄積を調べる方法として、尿中の8-OHdGという物質を調べること
があります。8-OHdG(8-OH-deoxy guanosine)とは、体の酸化ストレス状
態を表す指標として知られており、体が酸化状態になると多く尿中に排出
されます。このことからも分かるように、酸化ストレスも慢性疲労の一因
と考えられています。

私の専門である腸内細菌の観点からも、慢性疲労症候群との関係が研究さ
れています。例えば、善玉菌として知られているビフィズス菌は、慢性疲
労症候群では減少し、通常はあまり存在しない、酸素を好む種類の微生物
が腸内に増加することが報告されています。

このように、病院でははっきりとした原因が分からないとされる慢性疲労
症候群も、ケアすべき点を絞っていくことができます。まずは、ストレス
を軽減するために仕事の時間を見直すこと。そして、回復のための睡眠を
きちんと確保することが大切です。

さらに、慢性疲労症候群にならないためにも、腸内環境をケアして日常の
疲労を軽減させることが重要です。最近では、生きた乳酸菌(プロバイオ
ティクス)を摂取することで、酸化ストレスが減少し、腸の炎症が収まっ
たという研究も発表されています。腸内環境をバランスよく保つために
も、発酵食品や食物繊維などを上手に取り入れて、健康的な毎日を送りま
しょう。

第41回 『スポーツと栄養について講演会を開催しました!』| オーエム・エックス博士の知恵袋

こんにちは!
いつも弊社のメルマガを読んでいただき、ありがとうございます。
オーエム・エックスの社長 高畑宗明(農学博士)です。

2014年6月になりました。私にとって今年のビッグイベントは、なんと
いっても「サッカーW杯」です。私は小学校の頃からサッカーをしてい
るため、4年に一度のワールドカップを毎回心待ちにしてきました。幼少
の頃にはワールドカップに日本が出場できるとは思ってもいませんでし
た。でも、今では5大会連続の出場を果たし、海外に行った際にも「日本
は強くなったね」と言われることを嬉しく感じています。

さて、今回は「スポーツと栄養」についてお届けします。5月24日に大
阪にて「大事な試合前の食事」というタイトルの講演会を行いました。ス
ポーツをしている小中学生のお子さまがいらっしゃる親御さんを対象に、
約1時間に渡ってお話をさせていただきました。今回は、その講演の内容
をもとに、スポーツと食事の関係性、そして腸ケアの大切さについてお話
させていただきます。


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 第41回 『スポーツと栄養について講演会を開催しました!』 
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あなたの体はあなたが食べたもので作られる

メルマガ読者のみなさまは、今日の朝ご飯に何を召し上がりましたか?

私の今日の朝ご飯は、「ご飯、納豆、焼き鮭、卵焼き、野菜入りのお味噌
汁」でした。朝食を食べる際に、気をつけていることは、やはり「バラン
ス食」です。

私たちの体は、様々な栄養素を材料にして作られています。このうち「5
大栄養素」として、「たんぱく質」「脂質」「炭水化物(糖質)」「ビタ
ミン」「ミネラル」が知られています。また、食物繊維も大切な食事成分
です。このうち、どれが欠けても私たちは体を動かしたり、エネルギーを
作り出したりすることができなくなってしまうのです。

<タンパク質>肉、魚、卵、豆類に多く含まれ、肌や髪、爪を作り出すた
めに必要です。また、免疫力にも欠かせません。
<脂質>過度な動物性脂質は体に害となりますが、ナッツやきなこ、植物
性油脂、青魚に含まれる良質な油脂は必要不可欠です。ホルモンや細胞の
成分となり、炎症抑制作用があります。
<糖質>ご飯、めん類、パンに含まれ、運動時のエネルギー源になりま
す。持久力、瞬発力の両方に大切で、脳の栄養にもなります。
<食物繊維>野菜やキノコに多く含まれ、お腹の調子を整えたり、解毒作
用をしてくれたりします。
<ビタミン・ミネラル>海藻や果物などに含まれます。体の酵素を動かす
ために欠かせません。血液や歯といった直接体の成分になる場合もありま
す。

実は、今のあなたの体は、生まれてから死ぬまで同じ細胞が維持されてい
るわけではありません。肌は約28日周期でターンオーバーし、心臓は約
22日で細胞が入れ替わります。筋肉や肝臓、骨も2~3ヶ月で入れ替わ
り、腸の細胞に至っては、なんと5日で交換されます。このように、私た
ちの体は3ヶ月で生まれ変わっているのです。

「You Are What You Eat
~私たちの体は私たちが食べたもので作られてい
る」という言葉がありますが、まさにその通りです。今食べた物が自分の
体を作り、健康を支えていることを理解することが、スポーツの前に理解
しておくべきことなのです。




 種目・タイミング別の食事ケアポイント

では、実際にスポーツを行う際に気を付けるべき食事や栄養についてみて
いきましょう。もちろん、食事のベースになる「バランス食」は前提条件
です。その中で、スポーツの種類ごとに必要な内容を織り交ぜていくこと
が大切です。

スポーツは、大きく分けて3つのカテゴリーに分類されます。まず、長距
離を競う「持久力系スポーツ」です。そして、瞬発的な力を競う「瞬発系
スポーツ」。最後に、持久力系と瞬発系が組合わさった「混合系スポー
ツ」です。では、それぞれに必要な栄養やタイミングについて、まとめて
みます。(スポーツでは炭水化物のうち糖質が重要なため、「糖質」の表
記で統一しています)

<持久力系スポーツ>
・競技内容:陸上長距離、スケート長距離、水泳長距離など
・ポイント
→エネルギーの主原料となる糖質が大切です。ご飯やめん類などの主食を
しっかり摂りましょう。また、エネルギーを作る助けとなるビタミンB
群が欠かせません。豚肉、ウナギ、レバー、鮭、ごまなどに多く含まれま
す。貧血が増えるため、鉄の摂取も大切で、鉄の吸収を上げるためにビタ
ミンCもおすすめです。

<瞬発系スポーツ>
・競技内容:陸上短距離、柔道、レスリング、体操など
・ポイント
→筋肉量を増やすためのたんぱく質と筋力トレーニングが大切です。マグ
ロ、ウナギ、鶏ささみ、牛肉、豚肉、納豆、卵などがおすすめです。ま
た、筋肉組織の合成を高めるため、練習や試合の後、なるべく早いタイミ
ングでの摂取がのぞまれます。筋肉増加の効果を高めるために、糖質も必
要です。エネルギー源を摂取しなければ体のたんぱく質が分解されてしま
い、筋肉も分解されてしまいます。

<混合系スポーツ>
・競技内容:サッカー、バスケ、野球、バレー、テニス、卓球など
・ポイント
→瞬発力や筋肉を必要とするプレーとスタミナを必要とする動きが共存す
るため、糖質+ビタミンB群とたんぱく質の両方の摂取が必要です。ま
た、試合前におにぎりやサンドイッチなどで糖質をしっかりと補給して、
筋肉中のグリコーゲン貯蔵量を増やしておくと、スタミナが持続します。
接触プレーに耐えるために、カルシウムやビタミンCの多い食材を摂り
ましょう。

成長期のスポーツ選手には、貧血が多く見られます。成長期には体内の血
液量が増えますが、鉄の摂取が追いつかなければ赤血球が不足して酸素が
体に行き渡らなくなります。また、約30年前と比較すると、骨折も2~3
倍に増加しています。成長期に合わせた栄養素の摂取も、きちんと心がけ
ることが重要です。



 スポーツをする上での腸ケアの大切さを理解しよう

このメルマガ読者のみなさまはご存知の通り、腸は全身の健康状態と深く
関係しています。肥満やアレルギー、便秘、肌荒れ、大腸がんだけでな
く、近年では脳にまで影響を与えていることが分かってきました。

スポーツは上手に活用すると、私たちの健康にとても良い効果をもたらし
てくれます。例えば、脳の活性化や生活習慣病の予防、骨粗しょう症予
防、ストレス解消、ダイエット効果、冷え性の予防などが挙げられます。
このように、日常的なスポーツや運動は、子供の成長においてのみなら
ず、健康長寿の面でも欠かせません。

一方で、近年では研究が進むに連れて、過度なスポーツは腸に障害をもた
らしていることが明らかになってきました。私たちは生きるために酸素を
体に取り込んで暮らしています。運動時(特に有酸素運動の際)にはより
多くの酸素を必要としますが、酸素の取り込み量が大量になるような負荷
の高い運動の場合、修復のために心臓や筋肉に酸素を運ぶ血液が集中しま
す。この時、実は腸の中に血液が不足する事態になってしまうのです。

このように腸に血液が不足してしまうと、めまいや嘔吐、吐き気などにつ
ながってしまいます。また、腸の細胞が荒れてしまい、細胞同士の結びつ
きやバリア機能が弱まってしまうため、栄養吸収阻害や免疫力の低下、ア
レルギー反応が起こりやすくなるのです。

スポーツだけでなく、日常の食事についても、腸は栄養吸収や健康の土台
となる場所です。どんなに素晴らしい食材を口にしても、腸が整っていな
ければ、うまく吸収して体を作ることができません。腸のケアを大切にし
て、そしてバランスの取れた食生活を行った上で、スポーツごとの最適な
栄養摂取やタイミングに取り組んでいきましょう。