第4回「プロバイオティクスって何!?」 | オーエム・エックス博士の知恵袋

こんにちは!
オーエム・エックスの社長をしております、高畑 宗明です。

まだまだ新米博士の私ですが、
「最新の科学」や「発酵や乳酸菌」などの情報を
分かりやすくお伝えします。

今月も『OM-X』とともに、みなさまに
たくさんのお役立ち情報を提供していきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします!

Twitterでも色々話していますので、是非見てくださいね。
Twitterアカウント @muneaki_omx

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  第4回 『プロバイオティクスって何!?』
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みなさんは、「乳酸菌が体に良い」ということは
漠然とご存知だと思います。
でも、「どこが!?」「なぜ!?」と詳しいことは
分かりにくいですよね。

「乳酸菌」と一言でいっても、その効果は様々。
大きく分けると下の3つに分類されます。
● プロバイオティクス
● プレバイオティクス
● バイオジェニクス

なんだか横文字ばかりで難しそうですよね・・・。
今回から3回に渡り、1つ1つ一緒に見ていきましょう!


 プロバイオティクスは“生きた菌”


今から22年前の1989年、プロバイオティクスを
以下のように定義することが決められました。
「腸内微生物のバランスを改善することによって
宿主動物に有益に働く生菌添加剤」

難しい・・・。
要するに、「生きたまま体の中に摂取した際に、
私たちに有用な働きをする微生物」ということです。
これなら何となくお分かりでしょうか。

よく「プロバイオティクス」=「乳酸菌」と
思われますが、実は正確ではありません。
「有用な働き」という面では、乳酸菌やビフィズス菌の他に
酢酸菌や酪酸菌、納豆菌や酵母なども含まれます。

ただ、代表的なのは「乳酸菌」ですので、
今回は「プロバイオティクス」=「乳酸菌」としてお話しますね。


 プロバイオティクスにも条件があります!


乳酸菌といっても、全てがプロバイオティクスに
当てはまるわけではありません。
その条件は次のような感じです。

[1] 胃酸に強い
[2] 胆汁酸に強い
[3] 粘液や腸管細胞にくっつきやすい
[4] 病原菌が腸管に付着するのを防ぐ
[5] 胆汁酸変換活性を持たない など

何だかまたまた難しい言葉が並んでいますね・・・
つまり、「生きて腸まで届き、長くとどまること。
そして悪玉菌を排除して体に良い働きをすること」

これを全て満たす乳酸菌が晴れて
「プロバイオティクス」として認められるのです。


 プロバイオティクスは多すぎてもダメ!


今、市場に出ている乳酸菌製品の中には、
「50億個」や「1兆個」といった数を
謳い文句にしているものがあります。

見た目には、「数が多い方が効きそう」と
見えますし、数を基準に選んでいる方もいます。
しかし、数が多すぎると悪い影響もあるのです。

私たちの腸内には、1000種類1000兆個の
腸内細菌が住んでいます。
そして生まれた時から人それぞれ違う菌を持っていて、
お互いが強い繋がり(ネットワーク)を作っています。

そこに一つの乳酸菌を外から大量に入れると、
腸内細菌のバランスを崩しかねません。
またいくら良い乳酸菌でも、自分にとっては他者です。
腸内細菌はよそ者を排除するように働くのです。

例えば人間でも、仲良しのグループに
突然、力の強い人が入ろうとすると輪が乱れます。
仲間に入れてもらえないことだってありますよね。

試験データで乳酸菌摂取時に免疫機能が上がるのは、
異物と認識されて一時的に腸内細菌が
活発に動くからなのです。
でも、それを続けていると慣れて反応しなくなるのです。


 プロバイオティクスを上手に摂るために


プロバイオティクスの恩恵を受けるためには、
極端に多い量を食べ過ぎず、
適量(100万個~1000万個/g程度)を
毎日継続的に食べることが必要です。

近年は、「生きた菌」ではなくて「死んだ菌」、
つまり乳酸菌の「死菌体」も、
効果に変わりはないという研究データがあります。

これは乳酸菌の「細胞成分」(細胞壁や核酸など)が、
生きた菌と同じ効果を果たすからです。
「プロバイオティクス」の考え方も、
今後は変化していくかもしれませんね!

弊社の「生酵素」OM-Xは、最大92種類の「旬」の食材を
12種類の乳酸菌で最大5年間発酵させています。

そして、その長い発酵期間を生き抜いた
「酵素力」の高い乳酸菌が1000万個/g以上含まれています。
その中でも、独自の「TH10」乳酸菌は
酸に強く付着性にも優れ、多くの研究論文で発表されています。

最大5年間も生き抜いているのでとても強いですし、
5年間の間蓄積した「乳酸菌」の「細胞成分」も、
たくさん含まれていると考えられます。

さて、次回お届けするのは「プレバイオティクス」のお話。
一文字違うだけでも、全然違うので是非お楽しみに!