第78回 『食品添加物は安全なの!?』| すずみんの健康応援宣言!

こんにちは!
オーエム・エックスの管理栄養士のすずみんです。

あっという間に12月も半ばを過ぎようとしていて、
今年も残りあと半月ほどとなっています。
みなさま、新しい年を迎える準備は進んでいらっしゃいますか?

年賀状や大掃除・・・。
すずみんは、まだまだこれから頑張らなきゃいけませんが、
クリスマスや忘年会の楽しいイベントも待っているので
なんだかそわそわ、ワクワクです☆

とは言え、体を壊してはこの時期を乗り越えられず、
新しい年も楽しく迎えられませんので、
寒さ、乾燥の対策を万全にしながら、体調管理をしっかりしていきましょうね。

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 第78話 『食品添加物は安全なの!?』 
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 食品添加物の安全性って心配・・・
 普段食べているものは大丈夫かしら!?

「食品添加物」とは、
食品を加工、保存する時に加えるものを指します。

昔から、私たちの祖先は
食べものの保存や加工のために、さまざまな工夫をこらしてきました。
現在、食品添加物として指定されている
お豆腐を作る時に必要な「にがり」や
こんにゃくを作る時に必要な「消石灰」も、
1000年以上も前から使われていると考えられています。

このように食品添加物には長い歴史があるわけですが、
いろいろな種類があるだけに
その安全性に対する不安は、依然として根強くあります。

そこで今日は、食品添加物について勉強しましょう☆

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 食品添加物は、すべてが「悪」ではない


食品添加物は、食品の加工や保存する際に加えるものです。
味や食感、色や香り、形を良くしたり、
保存性を高めて食中毒を防いだり、
栄養成分を強化したり・・・などの役割もあるので、
現在の食生活には欠かせないものとなっています。

食品添加物を一切取らないようにするためには、
自給自足をしなくてはならないと思えるほど、
いろいろな食材に含まれているのです。


 安全性は大丈夫なの?


食材の多様な用途と目的に合わせて使われる食品添加物には、
厚生労働省が安全性と有効性を確認した
「指定添加物」と呼ばれるものが425品目あります。

その他に、豆腐のにがりなど、長年使われてきた
「既存添加物」と呼ばれるものが365品目、
バニラなどの「天然香料」が約600品目、
果汁など「一般飲食物添加物」が約100品目あり、
この「既存添加物」と「天然香料」と「一般飲食物添加物」の3つを
「天然添加物」と呼びます。

この「指定添加物」と「天然添加物」を合わせ、
全部で1,500近くにも及ぶ食品添加物があるのです☆

さて、本題の安全性についてですが・・・。

食品安全委員会で、安全性の評価を行い、
厚生労働省がその評価を受けて、一日摂取許容量
(ADI:動物実験で無害であることが確かめられた量)の
100倍を超える安全率を見込んで、使用基準が定められています。
ですから、安全性をしっかり考慮したものであると言えます。


 安全が認められているなら、心配なく食べられる!?


使用を許可されている食品添加物は、
先ほどお話したとおり、安全性の評価を行って
使用基準が定められています。

そして、食品添加物は表示が義務付けられているため
それぞれの食材の表示から、
食品添加物の内容を確認することができます。

しかし!
表示しなくても良い食品添加物があるのです。
それが・・・。
 ↓ ↓
■加工助剤
 ・最終的に食品から除去されるもの
 ・最終食品中に、ごくわずかしか残らず、影響を及ぼさないもの など
■キャリーオーバー
 ・原材料に含まれるが、使用した食品には微量で残留しないもの
■栄養強化の目的で使用したもの  です。

また、微量ずつ多種類使っている場合には、
すべてを表示せず、「一括表示」が許されています。

こういった条件を見ると、
どれだけ、どのくらいの食品添加物が使われているかを
明確に知ることができない食品も多々あるということが言えます。

そして、いくら安全と認められていても、
知らず知らずのうちに、たくさんの食品添加物を
口にしている場合もあるかもしれません。


 まずは、よく買う食品の食品添加物を知ろう


どんな目的で、どんな種類の食品添加物が含まれているかが
分からないことが、安全性に対する不安を助長させるのかもしれません。

ですから、代表的な食品添加物の種類や使う目的を知りましょう☆
食材を選ぶ時にも役立ちますよ。

種類

目的と効果 

食品添加物の例 

甘味料 食品を甘くする  キシリトール
アスパルテーム
着色料  食品に色をつけ、色調を整える  クチナシ黄色素
食用黄色4号 
保存料  カビや細菌の増加を抑えて
食中毒を防ぐ 
ソルビン酸
しらこたん白抽出物 
増粘剤
安定剤
ゲル化剤
糊剤 
食品になめらかさや粘り気を
与えて食品が崩れないようにする 
ペクチン
*「増粘多糖類」の表示
は複数の多糖類を使用 
漂白剤 食品を白くし、きれいにする  亜硫酸ナトリウム
次亜硫酸ナトリウム 
防かび剤  カビの発生を防ぐ  ジフェニル
オルトフェニルフェノール 
酸味料   食品に酸味を与える  クエン酸
乳酸 
イーストフード  パンのイーストの発酵を良くする  炭酸アンモニウム
リン酸三カルシウム 
ガムベース  チューインガムの基材に用いる  エステルガム
チクル 
香料  食品に香りをつける  オレンジ香料
バニリン 
pH調整剤  pHを調節して品質を良くする  乳酸ナトリウム
DL-リンゴ酸 
調味料  食品にうま味などを与えて
味を整える 
グルタミン酸ナトリウム
イノシン酸二ナトリウム
*「アミノ酸等」の表示
は複数の調味料を使用 
豆腐用凝固剤  豆腐を作る時に豆乳を固める  塩化マグネシウム
(にがり) 
膨張剤 ケーキなどをふっくら柔らかくする  炭酸水素ナトリウム 
かんすい  中華めんの食感、風味を出す  炭酸ナトリウム
ポリリン酸ナトリウム 
栄養強化剤  栄養素を強化する  ビタミンC
乳酸カルシウム 
※参考: 日本食品添加物協会

いかがですか?
よく買われる食品には、どんな食品添加物が含まれているでしょうか?
一度、表示を見てみてください。

次回は、食品添加物を減らすための方法や
食品添加物における「表示の落とし穴」についてお話します☆


あなたの健康への道のり、応援しています♪
フレー!フレー!!!

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【編集後記】

「食品の表示を見て買う」
私は、このことを習慣づけて買い物をするようにしています。
もちろん初めは、どんな食品添加物なのかが分からず
チンプンカンプンでした・・・。
今でも分からないものがたくさんあります。
でも!
見ること → 興味を持つ → 気を付けるようになる
ということを実体験していますので、
ぜひみなさまも「見る」ことから始めてみてくださいませ☆