世界が注目している【認知症予防法】をご紹介|管理栄養士のからだケア研究室


 今回のテーマ

『世界が注目している【認知症予防法】をご紹介』


こんにちは!
オーエム・エックスの管理栄養士&お客さま担当の吉田です。
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・『世界が注目している【認知症予防法】をご紹介』


先日の10月10日は体育の日でした。

スポーツに親しみ、健康な心身をつちかうことを趣旨として、1964年の東京オリンピック開会式が行われた10月10日が体育の日とされました。

朝夕は冷える日も多くなりましたが、過ごしやすいこの時期にスポーツや運動に挑戦してみてはいかがでしょうか。

今回は、日本だけでなく世界でも研究され続けている認知症の予防法について、一部をご紹介します。


『世界が注目している【認知症予防法】をご紹介』


 

認知症予防が期待されている食習慣


認知症の原因となる病気のうち、もっとも多いのは、アルツハイマー型認知症、前頭・側頭型認知症、レビー型小体病などの原因となる「変性疾患」です。この疾患は発症が多因性であるため、現在のところ予防する薬剤や有効な予防方法は存在しませんが、生活習慣や食習慣によって認知症の発症を遅延化し、進行を抑制する予防医学が注目されています。
日本では、適度な運動、野菜豊富な和食を中心とした食生活などが制御因子になるという研究結果があります。

下記の食材を多めに摂ることが認知症予防に繋がると期待されています。
【大豆・大豆製品、野菜(緑黄色野菜、淡色野菜)、海藻類、牛乳・乳製品、果物・野菜ジュース、イモ類、魚】


海外での研究では、心臓病に良いとされている『地中海式食事療法』と、高血圧を抑制するための食事療法『DASH』を組み合わせた『MIND食』が予防に有効だという報告があります。
『地中海式食事療法』と『DASH』のどちらもアルツハイマー病の発症リスクを下げることが期待されていますが、『MIND食』では部分的に実施するだけでも発症リスクが低下する可能性があるため、取り組みやすい食事療法といえます。

具体的な『MIND食』については以下のとおりです。

《穀類と野菜》
・1日に少なくとも全粒の穀物3回、サラダ1回、さらにもう1種類以上の野菜料理を摂取する

《主菜》
・鶏肉は少なくとも1週間に2回、魚は少なくとも1週間に1度摂取する

《果物》
・ベリー類は少なくとも1週間に2回

《その他》
・ワインは1日グラス1杯
・ナッツはほぼ毎日、豆類は1日おき程度に食べる
・オリーブオイルなどの良質な油脂を使う


また、発症リスクを抑えるには、指定された不健康な食品の摂取を制限することが勧められています。例えば、バターなら大さじ1杯未満、チーズ・揚げ物・ファストフードの摂取量は3つのいずれかを週に1回未満としています。


 

健康寿命を延ばすために


まだまだ研究段階の認知症予防ですが、バランスのとれた食生活を心がけつつ、上記のような研究や最新の情報にも注目していきたいですね。

また、食習慣の他にも、知的活動、社会交流、適度な運動などもアルツハイマー型認知症の発症リスクを減少させることが示唆されています。

世界から見ても長寿国の日本ですが、寿命だけでなく、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる健康寿命を延ばすことが、生活の質を上げることに繋がります。

高齢になっても自分らしく、いきいきと生活できるように、現在の食事・生活を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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