高齢者の7人に1人が診断される「認知症」とは|管理栄養士のからだケア研究室


 今回のテーマ

『高齢者の7人に1人が診断される「認知症」とは』


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オーエム・エックスの管理栄養士&お客さま担当の吉田です。
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・『高齢者の7人に1人が診断される「認知症」とは』


今月19日は「敬老の日」です。

敬老の日は、兵庫県の小さな村から始まった習慣で、その後兵庫県全体、全国へと広がっていきました。

初めは「としよりの日」という名前でしたが、1964年に「老人の日」と改称され、その翌年には「敬老の日」として制定されました。

「敬老の日」は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」とされています。祖父母をはじめ、目上の人を敬い、日頃の感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。

今回は、高齢者に有病率が多く、今後も増加すると推定されている認知症についてお伝えします。

『高齢者の7人に1人が診断される「認知症」とは』


 

認知症とは


認知症とは、いろいろな原因により脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりしたために様々な障害が起こり、生活する上で支障が出ている状態で、その状態がおよそ6ヶ月以上継続していることを指します。

認知症を引き起こす原因となる病気のうち、もっとも多いのは脳の細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー型認知症、前頭・側頭型認知症、レビー型小体病などがこれにあたります。続いて多いのが、脳梗塞や脳出血、脳動脈硬化などのために、神経細胞に栄養や酸素が行きわたらなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んでしまったり、神経のネットワークが壊れたりしてしまう脳血管性認知症です。

認知症の症状は、脳の細胞が壊れることによって直接起こる中核症状(記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下など)があり、この症状のために周囲で起こっている現実を正しく認識できなくなります。

また、本人の生活や環境、人間関係などのさまざまな要因が絡み合って、鬱や妄想などの精神症状を引き起こす場合もあります。この他、特に血管性認知症の一部では麻痺などの身体症状を合併したり、アルツハイマー型認知症でも、進行すると歩行が困難となったり、終末期まで進行すれば寝たきりになってしまう人もいます。


 

認知症の予防と治療


認知症には特効薬も予防薬もありません。

抗認知症薬による薬物治療を行うことで、症状の進行を遅らせることができますが、進行を止めることや、進行してしまったものを元に戻すことはできません。そのため、早期診断・早期治療が重要となり、普段の生活の中で認知症を予防するしかないのです。

予防についてですが、脳血管性認知症の場合は、禁煙、高血圧管理、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす脂質異常症の治療、糖尿病の管理などを行い、脳血管の健康を維持することが予防に繋がります。

一方、アルツハイマー型認知症については、発症が多因性であるため、残念ながら現在のところ予防する薬剤や有効な予防方法は存在しません。

しかし近年、生活習慣因子や環境因子の制御・改善によりアルツハイマー型認知症の発症を遅延化し、進行を抑制する予防医学が注目されています。

次回は、アルツハイマー型認知症の予防が期待されている生活習慣や食事内容についてご紹介します。

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