第11回 『旬のすごさは、美味しさだけじゃない!』 | すずみんの健康応援宣言!

こんにちは!
(株)オーエム・エックスの管理栄養士“すずみん”こと、宗 鈴美です!

野菜、くだもの、きのこ、海藻・・・
私にとっては、すてきな響き!
私はこの植物を食べるのが大好きです。
いいものを食べている!と、からだの隅々まで行きわたる感じが
たまらなく心地良いからです。
あなたは植物を食べるのは好きですか?

今月から野菜を特集して、その魅力をお伝えしています。
今回はその3回目です!ぜひチェックしてください!

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 ◇◆◇ 第11話  『旬のすごさは、美味しさだけじゃない!』 ◇◆◇ 
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◎ 旬のパワーを見直そう!

テレビ番組の中で、食材の「旬」を当てるゲームがありました。
私たちがよく知っていて口にする食材も多くありましたが、
実際のところ、私も全然分からず、難しかったです。
でも、それってよく考えると、現在の食事は「旬」がなくなっているということなの!?
それではいけないぞ!

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◇◆ 日本の四季と旬の食材

日本が持つ素晴らしい四季は、自然からの大切な恵み。
食材は、その時その時の季節を感じることができる
いわば時のバロメーターにもなっていますよね。
タケノコを食べて春だ!とか、スイカを食べて夏だ!とか、
栗を食べて秋だ!とか、みかんを食べて冬だ!といった具合に。

そして、その季節ごとに「旬」を迎える野菜や果物、
きのこや海藻といった植物性の食材は、
その時に栄養をたっぷり含んだ状態になります。

しかし流通や農業技術が発達した現在は・・・

一年を通じていろいろな食材が手に入ります。
便利ですし、食材のレパートリーも増え、食卓も華やかになったように思いますが、
食材の「旬」を感じられず、また有難さも薄れてきてしまっていますよね。


食材に旬があるのは、季節ごとの日光や温度、水といった自然のメカニズムによって
その食材が持つ栄養を十分に引き出してくれるということを意味しています。
ですから、旬と旬以外にとる食材とでは、含まれている栄養が何倍も違うのです!


◇◆ 旬の食材、旬以外の食材

旬と旬以外にとる食材の栄養素の違いはどのくらいになるの?

たとえば、ほうれん草。
値段の違いはありますが、一年中スーパーにはありますよね。
最新の日本食品成分表(五訂増補)では、
ほうれん草のビタミンCの量は、100g当たり、
夏摂りは20mgと冬摂りは60mgで、その差3倍!

かなり違います。
こういった違いは、とくに【ビタミン】の含有量に差が見られやすくなっています。
体の中で必要となる代謝酵素のサポートをするビタミン!
大切な栄養素ですから、この差は大きいです!


◇◆ 旬の野菜がもつ体への配慮

旬の野菜のすごいところは、栄養素を豊富に含むだけではありません。

私達が生活する上で、その時々の気候の変化によってもたらされる体調の変化を
旬の食材が対処し、症状を緩和してくれる効果もあるのです。

たとえば、夏野菜や冬野菜。

夏に摂れる野菜は、体が熱くなってしまっているのを冷やしてくれる効果があります。
冬に摂れる野菜は、体が冷えてしまっているのを温めてくれる効果があります。

旬の野菜とは、なんと心強いのでしょうか。


数ヶ月前は、寒い時期が続いたせいで野菜が高騰していましたが、
今は大分落ち着いてきました。
是非、旬の野菜をいっぱい食べてください!

6月の旬の野菜といえば・・・
レタス、みつば、小松菜、ほうれん草、にら、いんげん、そら豆、
トマト、オクラ、きゅうり、キャベツ、ピーマン、かぼちゃ、みょうが・・・ 

今日の食卓に、どれか一つでも、取り入れてみてください!


あなたの健康への道のり、応援しています!
フレー!フレー!!!

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【編集後記】

先日、会社の帰りに夕立に合い、自転車をこいでいた私は
びしょびしょに濡れてしまいました。
しかし、家に近づくころには雨はほんのパラパラに・・・
そんな時、犬の散歩をしていたおばさまが、
「虹がみえるわよ!」と声をかけてくれたのです。
何年ぶりに虹をみたでしょうか。
端から端まできれいに見え、
びしょぬれになった私の心と体の不快感を、一瞬で心地よく変えてくれました!