第39回 『発酵パワーは未知数』 | すずみんの健康応援宣言!

こんにちは!
オーエム・エックスの管理栄養士“すずみん”こと、宗 鈴美です!

ここ岡山は、桜から、新しい芽が勢いよく開き始める季節へと
移り変わっています。

この青々とした芽の勢いのように、元気を出して
日本を盛り上げて、被災地の方たちのために、頑張っていきましょう!

フレー!フレー!ニッポン!

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  第39話 『発酵パワーは未知数』 
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 今、注目されている【発酵食品】
 それは体にうれしい働きがたっぷりだからです!

昔から私たちの食卓に欠かせない伝統食品。
【発酵食品】は、その美味しさや保存性に加えて、
注目されているのが体へのうれしい働きです!

今日は、【発酵食品】が持つ秘めたパワーを
見ていきましょう!


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 【発酵食品】が持つパワー!その1


「発酵」とは、微生物がもとの食材から
私たちの体に必要な新しい有用成分を作り出してくれること。
  ↓
言い換えれば、
発酵させると食材に含まれる栄養価が高くなるのです!

ということで、【発酵食品】が持つパワーの1つ目は、
⇒ “栄養価がアップ”です!

発酵させると、微生物によって生み出される成分は、
● アミノ酸
● ビタミン類
● 糖
● 有機酸 などです。

これらの成分は、体の代謝機能をサポートして、
エネルギー源としても使われます。

例えば日本の発酵食品の代表「納豆」ですと・・・
 ↓
もともと栄養豊富な大豆を、納豆菌によって
発酵させることで、美容や発育に欠かせない
“ビタミンB2”の量が増えます。
また、生み出される成分“酵素ナットウキナーゼ”は、
血栓を溶かす効果がある成分!

発酵したからこそ、新しい成分が生まれ、
食品の栄養価をパワーアップしてくれているのです!


 【発酵食品】が持つパワー!その2


2つ目は ⇒ “消化率のアップ”です!

「発酵」は、微生物が食材を細かく分解していること
とも言い表せます。

私たちのお腹の中でも、1000種類、1000兆個以上もの
微生物(腸内細菌)がいて、食べたものを分解(消化)し、
体の中に取り込みやすいものにしています。
 ↓
ということは、お腹で行っている食材の分解(消化)を、
発酵は、食べる前にすでにしてくれていることになるのです。
 ↓
ですから、【発酵食品】は消化しやすい食品!
ということになります!
体の中の、消化酵素の節約にもなるということです。

ステキ!

先程の例の「納豆」も、
茹でた大豆で食べるよりも、消化率はアップされているのです!


 【発酵食品】が持つパワー!その3


3つ目は ⇒ “お腹の環境改善”です!


発酵によって生み出される栄養素は、さまざま。
食材や微生物によっても変わってきます。

そんなさまざまな成分のなかでも、
特に糖や有機酸(乳酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸など)は、
善玉菌のエサとなったり、
悪玉菌が増えるのを防いだりする働きがあります。
また、お腹を刺激して、蠕動(ぜんどう)運動をうながしたりもします。

スゴイ!
便通でお困りの方は、強い味方ということです!

たびたび登場の「納豆」を例にしても、
食物繊維が豊富で、大豆オリゴ糖が
善玉菌のエサとなります。
また、酵素ナットウキナーゼは、お腹での発酵をさらに
進めて、善玉菌を増やし、お腹の環境を
よいコンディションに保ってくれる作用があります!


 【発酵食品】はじっくり発酵、じっくり熟成が大切!


いろいろある【発酵食品】ですが、
すべてが、いわゆる“昔ながらの発酵”の方法で
作られているわけではありません。

本来の作り方は、昼夜や四季の温度変化を利用しながら、
長い時間をかけてじっくり発酵・熟成させていくもの。
もちろん添加物も加えたりはしません。

でも今は、大量生産で作ることが多くなって、
温度を人工的に上げて発酵・熟成を進めることもあります。
また、添加物が入っているものも多くあります。

お分かりだと思いますが、
こういった製法では、やはり栄養価の高いものは
作れませんよね!?

日本は、特に植物の食材を使った【発酵食品】が
たくさん受け継がれています。
それは、日本の四季や風土があったからこそ。

季節を重んじる日本食は、
栄養をたっぷり含む旬の食材から
【発酵食品】を作ってきたのです。


【発酵食品】が持つパワーは、
まだまだ解明されていない
未知のものがたくさんあると考えられています。
そんな体にうれしい【発酵食品】は、毎日継続して食べる事が大切!

今日の食卓に、いくつの【発酵食品】が並んでいますか?


あなたの健康への道のり、応援しています!
フレー!フレー!!!

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【編集後記】

まだカレーの甘口も食べられないくらいの子供の頃。
 「カレーだよ」といって出されたのは“卵入り納豆”。
これを「納豆カレー」と言われ、お醤油で茶色に染まった色が
親のカレーと重なり、同じものだと思って食べていました(笑)

と、そんなエピソードとは別に、
私が子供のころから、毎日のように食べているのが“納豆”!

大好きだからよく食べていたという納豆が、
どれだけ体にうれしいものであるのかを
ずっと前から知っていたわけではありません。

でも、納豆を初め、ずっと昔から日本人が食してきた発酵食品は、
今の私の健康を支えてくれているということは事実です。

ありがとう!納豆!
ありがとう!発酵食品!
そして、バンザイ!日本食!