こんにちは!
オーエム・エックスの管理栄養士のすずみんです。
ムシムシと暑くなってきていますね。
本格的な夏へ突入です(汗)。
この時期は「熱中症」に気をつけなければいけませんが、
外だけでなく室内にいる時でも起こりますので、
のどが渇いたと思う前から、しっかり水分を補給していきましょう☆
楽しい夏にしてくださいね♪
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第68話 『脳のエネルギー源は糖!だけじゃない!?』
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脳のエネルギー源はブドウ糖(グルコース)
ブドウ糖が足らないと犠牲になる栄養素があるんです!
これまでずっと特集してきたたんぱく質。
筋肉や血液などを作ったり、体のエネルギー源となったり、
美容のためにも欠かせない大切な栄養素です。
脳のエネルギー源はブドウ糖がメインですから、
たんぱく質と脳との関係は見落されがち。
しかし、“プロテイン=第一のもの”
というギリシャ語の意味からも分かる通り、
たんぱく質は脳にも影響を与える、大切な栄養素なんです♪
今日は、たんぱく質と脳との関係を見ていきましょう☆
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脳の機能に大切な役割を果たすたんぱく質
たんぱく質は、アミノ酸がたくさん連なったものです。
体のエネルギー源となったり、体を作る素材になったり、
さまざまな機能を円滑に働かせたりなど、
私たちにとって欠かすことのできない大切な栄養素。
それに加えて、脳の機能においても重要な役割を果たしています。
↓
それは・・・
■脳を構成している神経細胞(ニューロン)はアミノ酸で出来ています。
■脳を機能させるための約30種類の神経伝達物質(ハッピーホルモンと言われる
セロトニンやドーパミンなど)もアミノ酸から出来ています。
脳も含め、私たちは巨大なたんぱく質の塊であり、
そしてその塊に神経を通して動いている生き物だと言えます☆
脳のエネルギー切れは、たんぱく質が影響を受ける!?
脳のエネルギー源は、ブドウ糖(グルコース)という糖質です。
ただし、糖質を制限(飢餓状態を含む)すると、
脂肪を分解して作り出されるケトン体を、
脳のエネルギー源として利用することができます。
その背景があるからか、
「糖質は老化を招く大きな原因なので、糖質は摂らない方がいい」
といった事が最近メディアで取り上げられているのを見ましたが、
これはとても危険です!
確かに、脳はケトン体をエネルギー源として利用できますが、
それは全てではなく、脳全体の20%程度にしか過ぎません。
残りの約80%はブドウ糖から得なければいけないため、
肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲン(ブドウ糖の塊)を分解したり、
血液中のアミノ酸から糖を合成(糖新生:とうしんせい)したりして
血糖を維持して、脳にエネルギー源を供給する必要があるのです。
ということは、ブドウ糖が足らなくなると、
その代わりにアミノ酸が利用されるようになるのです。
血中のアミノ酸が少なくなれば、さらに筋肉を分解してアミノ酸濃度を
維持しようとするので、筋肉がどんどんと痩せてきてしまいます。
脂肪からブドウ糖を合成することはできません。
ですから、脳のエネルギーを確保するためには、
糖質が不足すると、アミノ酸(たんぱく質)が大きく影響されるのです。
集中力をアップさせるにも、たんぱく質は欠かせない
集中力を保てるスタミナは、スポーツなど体を動かすためだけでなく
勉強や仕事などの長時間の脳の働きにも必要です。
体も脳も、どちらか一方でも疲れていては
集中力を保つことなどできず、低下する一方です。
そのためにも、やはりたんぱく質です☆
たんぱく質は、筋肉を修復するのに欠かせず、
早期の疲労回復に役立つ栄養素です。
そして、体や脳にも、持続的にエネルギーを供給できる栄養素。
いろいろな場面で結果を残していくためには
目的に集中する力を維持していかなければいけませんから、
そのためにもたんぱく質をしっかり取り入れていきましょう☆
アスリートだけのプロテイン(たんぱく質)ではない
上記のようなことを理解していくと、
“プロテイン=筋肉モリモリ” ⇒ アスリートのため
といった構造が崩れていきませんか?
たんぱく質は、アスリートだけでなく私たちの体に必要であると同時に、
子どもにとっても大切な栄養素です。
疲れやすくて集中力がもたない子どもと
元気いっぱいで何か一つのことにずっと集中できる子どもとでは
成績だって違ってくることは容易に想像できます。
脳にも影響を与えるたんぱく質を、しっかり見直してください☆
あなたの健康への道のり、応援しています♪
フレー!フレー!!!
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【編集後記】
“You are what you
eat”(あなたは食べたもので作られる)
と言われるほど、食べたものに影響を受ける私たちは、
それだけ食事や栄養に対して繊細でなくてはいけません。
その中でも、やはりたんぱく質は大切な栄養素です。
たんぱく質を多く含む食材 ⇒ 肉、魚、卵、豆腐
これらの食材をしっかり摂れているか確認してください。
しかも、偏らずに全部を満遍なく召し上がっているかも
チェックしてくださいませ☆