こんにちは!
オーエム・エックスの管理栄養士のすずみんです。
11月に入り、あっと言う間に半ばを迎えています。
今年も残りあと1カ月ちょっと・・・
なんてことを実感する時期になりました。
時の経つのは本当に早いですね。
みなさまは、今年やりたかったことは順調に進んでいますか!?
私は・・・えっと・・・
ギリギリまでがんばりますっ!
寒くなっていますので、体調を崩さないようにしてくださいませ☆
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第76話 『知ってる?日本に潜む恐ろしい食事情』
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飽食の時代
その裏に潜んでいる日本の食の問題とは?
今、私たちは日本に居ながらにして
世界各国の食材や料理を口にすることができます。
その結果、味覚が広がって食べる楽しさがますます増えていますよね☆
その反面、「日本食離れ」が進み、
食の欧米化によってさまざまな健康問題に直面しています。
さらに、食料自給率の低さや、残留農薬、遺伝子組み換え食品、
食品添加物など、食に関する問題点も、耳にした事もあるのではないでしょうか。
食の安全が注目されている今だからこそ、
改めて今の日本の食事情を見直してみましょう。
ご自身やみなさまの周りにいらっしゃる大切な方たち、
そして未来の日本の健康と安全を守りましょう☆
今回は、日本の食事情の特集、第一弾です。
一緒に見ていきましょう!
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食料自給率は先進国で最低水準!
「食料自給率」とは、
その国で消費される食料のうち、国産品が占める割合のことを言います。
計算方法には、重量ベースやカロリー(供給熱量)ベース、
生産額ベースがありますが、一般的に「我が国の食料自給率」と言って
先進国間で比較をする時には、カロリーベースが用いられています。
その中で、日本の食料自給率は、39%!(平成23年度)
オーストラリア237%、カナダ145%、アメリカ128%、フランス122%、
ドイツ84%、イギリス70%、イタリア62%、スイス49%、韓国46%となっていて、
日本は先進国の中で最低水準なのです・・・。
最低水準の食料自給率に隠された問題とは!?
食べものが運ばれた量に、輸送距離を掛け合わせた指標を
「フードマイレージ(Food
Mileage)」と呼びます。
食べものの輸送距離が長ければ長い程、
フードマイレージは高くなり、
そして二酸化炭素(CO2)の排出量は増えてしまいます。
この状態は、“地球にやさしい”活動の二酸化炭素削減のためのエコ(Eco)とは
まったく逆の動きになってしまうということです。
日本のフードマイレージは、
食料の輸入量が多くて輸送距離も長いため、もちろん高く、
2001年では、人口1人あたり、7,093tkm(単位:トンキロメートル/人)でした。
それに対し、アメリカは1,051tkm、イギリスは3,195tkm、フランスは1,738tkm、
ドイツは2,090tkm、韓国は6,637tkmで、大きな開きがあり、
これを見ても、日本はかなり高いことが分かります。
別の視点から問題点を見てみると・・・
農畜産物の生産に必要な水の量を「バーチャルウォーター」と言います。
「仮想水」とも言われますが、日本は海外から食料を輸入することによって
その生産に必要な分だけ、自国の水を使わないで済んでいることになります。
言い換えれば、食料という形を変えて、
海外からたくさんの水を輸入しているということになるのです。
大変な現状です・・・。
世界で起こっている食事情の問題点とは!?
世界的に、食料を取り巻く問題が増えてきています。
それは・・・
■人口の急増によって食料需要が増加している
■バイオ燃料に、穀物の需要が増加している
■気候の変動による農業生産量が不安定になっている
■砂漠化の進行などによって、農地が縮小されている
■家畜伝染病の発症などによって、食料供給が不安定になっている など
こういった状況が深刻化してくると、
当然のことながら、どの国も自国の食料を確保することが最優先になりますから、
食料の奪い合いが激しくなってしまうでしょう。
そして、食料の価格が上昇するだけでなく、
輸入規制などによって、農作物を安定的に輸入する事も難しくなってしまいます。
世界的な食料危機が起こったら・・・!?
上記のような世界的な食料危機が起き、
日本で食料の輸入が停止した時にはどうなるのでしょうか?
日本国内の農業では、1人1日当たりに供給できるカロリーが
2,020キロカロリーになると言われています。
これは昭和20年代後半の水準です。
また、日本では大量に食料を輸入しているにもかかわらず、
年間に消費する食料9,100万トンのうち、約2割が廃棄されているのが現状です。
たとえこの廃棄量をゼロにしても、摂取カロリーは足りなくなってしまいます。
そして、米や芋ばかりになり、
栄養バランスの偏った食卓になってしまいます。
恐ろしい話ですが、これは私たちの生活に直結した深刻な問題です。
しっかりと現状を把握し、今ある環境に感謝しながら
私たちにできる対策を、次回、考えていきましょう。
あなたの健康への道のり、応援しています♪
フレー!フレー!!!
※データ参考
農林水産省、環境省ホームページより
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【編集後記】
食いしん坊の私は、食となると「欲って限りがないのかな」と思ってしまうほど
もっと美味しいものを、もっと新しい味をと、求めてしまう時があります。
でも最終的には、ご飯とお味噌汁でホッとしている自分がいることを知ると、
今ある環境は十二分なんだと再認識します。
これからも、今ある環境に“感謝”していきたいと思います☆
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