第94回『活性酸素を分解するミネラルとは!?』| すずみんの健康応援宣言!

こんにちは☆
オーエム・エックス楽天市場店の管理栄養士のすずみんです。
いつもメルマガをお読みいただき、ありがとうございます♪

8月に入り、暑さのピークを迎えています。
急な豪雨や雷といった悪天候による被害が各地で報告されていますが、
みなさま、ご無事でお過ごしでしょうか。

こういった気候の変化は、
知らないうちに体にストレスをかけています。
ストレスで傷ついたお体のケアには、
十分な睡眠と質の良い食事が欠かせません。

今回特集するミネラル「銅」も取り入れて、
バランスの良い食事で、暑い夏を乗り切りましょう☆

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 第94回 『活性酸素を分解するミネラルとは!?』 
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 体のメンテナンスに必要な16種類の必須ミネラル☆
 貧血予防に欠かせないミネラルは鉄だけではない

数か月に渡ってミネラルを特集していますが、
ミネラルが持つさまざまな働きを知れば知るほど、
私たちの美と健康を作っていくためには、
いかに大切で欠かせない栄養素であるかが分かります。

体の中で作り出すことができずに、
食事から補わなければいけない16種類のミネラルを
「必須ミネラル」と呼んでいます。
そのうち、今回は「銅」を特集します。

貧血と言えば鉄と思っている方。
銅も大切なのです☆
さっそく、銅の働きを見ていきましょう。

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 銅は、貧血予防に欠かせません


銅は、体の中に約8mg含まれています。
そのうち、約50%が骨や筋肉にあり、
約10%が肝臓にあって、たんぱく質と結合して存在しています。

全身に酸素を運んでいる赤血球中のヘモグロビンの合成には
鉄が必要不可欠です。しかし、鉄はそのままでは
ヘモグロビンに組み込まれず、
血液中にあるセルロプラスミンという酵素が必要です。
このセルロプラスミンという酵素の成分のひとつが ⇒ 銅です。

要するに、銅がないと鉄の利用が妨げられてしまい
ヘモグロビンが作られなくなってしまいます。
それだけに、銅が不足すると貧血になってしまいます。


 銅は、酵素の成分になります


銅は、さまざまな酵素の構成成分として欠かせません。

たとえば・・・
■血管や骨を丈夫にするコラーゲンやエラスチンといった
 成分を作るときに働く酵素
■皮膚や毛髪などを守るメラニン色素を作るときに働く酵素
■神経伝達に働く酵素
・・・など、さまざまな酵素の成分としても役立っています。

さらに、赤血球の中にある銅は、
SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)という
酵素の中に存在しています。

このSODは、ストレスやタバコなどによって作られる
老化の原因ともいわれる活性酸素を
分解する働きがあり、動脈硬化や糖尿病などの
生活習慣病やガンの進行も抑える働きが報告されています。
銅は、これらの予防にも働くと言えます☆


 銅の過不足はどうなるの!?


銅の1日当たりの推奨量(成人)は、
男性は0.9mg、女性は0.7mgです。
厚労省の平成23年度の国民栄養調査の結果では、
20歳以上の男性の摂取量は平均1.23mg、
女性の摂取量は平均1.04mgと、男女ともに上回っていました。

メンケス症候群という、遺伝的に銅が吸収できずに
不足してしまう先天性の欠乏症がありますが、
健常人では、銅の不足は心配ないと言えます。

ただし、銅の少ない輸液やミルクなどで
栄養管理をしている場合は、不足してしまいます。
こういった場合には、貧血や骨粗しょう症、白髪、
コレステロールや糖代謝の異常、
子どもの場合は成長障害が起きてしまいます。

反対に摂り過ぎるとどうなるのでしょうか。

銅は金属ミネラルの中でも、毒性が低い特徴があります。
たとえ過剰に摂ってしまっても、
おもに便として排泄されるので、
なんらかの害が現れることはまずありません。

ただし、ウィルソン病という、遺伝的に銅が体内に
蓄積されてしまう過剰症の場合は除きます。


 銅はどんな食材に含まれているの!?


銅は、甲殻類やイカ、タコ、レバー、豆類、種実類に
多く含まれます。

ごく一部ですが、銅の多い食品を下の表に示しました。
ぜひご参考ください。

◆銅を多く含む食品

1食の目安量

含有量(mg) 

1食の目安量 

含有量(mg) 

牛レバー 
(80g)

4.2

タイショウエビ
(3尾、60g)

0.4

豚タン
(80g)

0.2

そら豆
(50g)

0.6

イイダコ
(1ぱい、45g)

1.3

大豆(乾燥)
(50g)

0.5

ホタルイカ
(3ばい、25g)

0.9

くるみ
(20g) 

0.2

カキ
(2個、40g)

0.4

カシューナッツ
(10g)

0.2

※参考:2010五訂増補 食品成分表

普通にお食事をしていれば不足しない銅ですが、
亜鉛や鉄、ビタミンCを大量に摂取すると
銅の吸収が妨げられて、欠乏状態になる場合があります。
サプリメントを利用する場合は、注意しましょう。

やっぱりバランスが大切ですね☆


あなたの健康への道のり、応援しています♪
フレー!フレー!!!

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【編集後記】

今の時期は夕立が起こりやすいですが、
“晴れの国”岡山でも、
時々「バケツをひっくり返したような雨」が降ります。

そんな時、子どもの頃を思い出します☆
外で遊んでいた時に突然の土砂降りの雨で
全身がずぶ濡れになってしまうと、
逆にとっても楽しくなって、もっとビチャビチャになれるよう
裸足になって遊んでいたことです。

親に「怒られてもいいや!」と思いながら
無邪気にバチャバチャと雨の中で遊んでいたことが
なんだかとても懐かしく感じます♪

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