第37回 『男性も要注意!貧血特集』 | すずみんの健康応援宣言!

こんにちは!
オーエム・エックスの管理栄養士“すずみん”こと、宗 鈴美です!

3月になり、春が待ち遠しく感じますね。
春はもうすぐそこです!
今年の桜の開花は、平年よりも早めになるとか。
寒い冬が続いていたため、開花が遅いのではないかと
勝手に思っていましたが・・・
今から桜満開の景色が楽しみです!

さて、今月も元気に過ごしていきましょう!

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  第37話 『男性も要注意!貧血特集』 
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 【貧血】というと女性にイメージが強い!?
 いえいえ、最近は男性にも増えてきています!

【貧血】っていうと、なんとなく女性のイメージがありませんか?
確かにそうです。
女性にとっては月経や妊娠、無理なダイエットなどが
影響して起こりやすいもの。
でも最近では、食生活の影響から男性にも増えてきているんですよ!

皆さんは、これまで一度はこの【貧血】を聞いたことがあって
なんとなく症状もお分かりかと思います。
しかし【貧血】と言ってもいろいろ種類がありますので、
今日はもう一度振り返って、確認してみましょう!
男性の方もチェックですよ!

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 【貧血】って何!?


【貧血】とは、血液の中の赤血球が減ることや
その赤血球に含まれるヘモグロビンの量が少なくなった状態のこと。

ヘモグロビンとは、体のすみずみに酸素を運び、
二酸化炭素を排出する働きがあります。
このヘモグロビンが少なくなると、
言わば、体中が「酸素不足」となって、
いろいろな体の機能が低下してしまいます。

この【貧血】には、赤血球やヘモグロビンが減ってしまう
原因によって、いくつかの種類に分けられます。
  ↓
もっとも多い貧血は、ご存知の方も多いと思いますが、
“鉄分”が不足して起こる【鉄欠乏性貧血】。
それ以外にも【悪性貧血】、【溶血性貧血】があります。

貧血っぽいからといって、“鉄分”を補えばいい!
と思っていても、他の種類の貧血かもしれませんので、注意が必要!

まずはそれぞれの【貧血】をチェックしていきましょう!


 もっとも多い【鉄欠乏性貧血】って!?


特に若い女性がなりやすい【鉄欠乏性貧血】!
月経や妊娠時になりやすい貧血です。

“鉄分”が不足すると、血液中のヘモグロビンが減ってしまいます。
それによって供給できる酸素の量が不足するために
動悸や息切れ、だるさ、食欲不振、寒気などといった
「酸欠症状」が出てしまいます。

起こりがちな立ちくらみやめまいといった自覚症状が出る場合も
すでに“鉄分”の不足が深刻化してきている時。

思考力の低下ややる気が出ないといったことも生じるので、
うつ病と誤診されたりすることもあります。

最近、上記のような症状を感じているなら
【鉄欠乏性貧血】かもしれませんよ!


 悪性貧血】!?なんか悪そうだけど、何!?


【悪性貧血】は、主に“ビタミンB12”の欠乏から生じるものです。
別名【巨赤芽球性貧血】とも言われます。

頭痛や吐き気、めまいや動悸、食欲不振などといった症状や
爪が反り返ってしまう特徴があります。
以前は治ることが困難とされていました。

“ビタミンB12”は、赤血球の合成に必要不可欠なビタミン。
お肉やお魚、貝類などの動物性たんぱく質に多く含まれます。
ですから、ベジタリアンの人たちが不足しやすいビタミンでもあります。

この“ビタミンB12”は、胃の状態によっても
消化や吸収の度合いが変わってくるので、
年を重ねて、胃酸の分泌量が少なくなってきていると
不足しやすい栄養素でもあります。

水に溶けやすく、熱に強いビタミンでもあるので、
アサリのお味噌汁やしじみ汁など、
スープ系のお料理がおすすめです!


 【溶血性貧血】はスポーツマンに多い!?


「溶血」とは、ヘモグロビンが壊れてしまうことで、
それによって引き起こされる貧血が【溶血性貧血】です。

これも、動悸や息切れ、疲れやすいなどといった
一般的な症状が見られます。
それに加えて、黄疸(皮膚や粘膜などが黄色くなる症状)が
見られる特徴があります。

先天性のものと、後天性のものと2つあり、
後天性の場合の原因はいくつかあります。

その中に、スポーツをする時に「溶血」が見られる場合があります。
その原因は、足底を地面に叩きつけることで、
足の裏の毛細血管の中のヘモグロビンが壊れてしまうためです。
ですから、マラソン選手など、
よく走るスポーツマンに多く見られます。

しっかりスポーツをされる方は注意が必要です!


 それ以外の【貧血】もある!?


それ以外にも、ある栄養素が不足して起こる【貧血】もあります。

そのひとつが“亜鉛”です。
“亜鉛”は、鉄分と似た点があります。
例えば、動物性食品に多く含まれるということや、
インスタント食品などに含まれる添加物で壊されやすいことです。
それによって、【貧血】と思って鉄分を補っていたけど
改善が見られず、亜鉛を補ったら改善されたといった
ケースもあるのです。

また、“葉酸”の不足による【貧血】もあります。
緑葉野菜やレバ―などに豊富に含まれる“葉酸”は、
ビタミンB12と協力しながら赤血球を作る働きがあるため、
“葉酸”の不足も【貧血】を招いてしまいます。


【貧血】といっても、その理由は様々。
多くの原因が鉄分不足ですが、
“貧血=鉄分不足”という訳ではないということです。
野菜やお肉だけといった偏った食事ではなく
バランス良く食べる事が大切!

食事の摂り方やスポーツなどから
女性だけではなく、男性にも増えていますので、
気を付けていきましょう!


次回は、なんで鉄分が不足しやすいのか、
また、鉄分不足を解消する方法をお話しま~す!
お楽しみに!


あなたの健康への道のり、応援しています!
フレー!フレー!!!

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【編集後記】

先日、私は初めての人間ドッグをしてきました!
いろいろな検査があって、面白かったです(笑)
管理栄養士ですから、自分の健康管理がしっかりしていないと
皆さまにお話できないと思っていますので、
これからも定期的に検査を受け、チェックしていきたいと思います。
皆さまも、年に1度は定期健診を受けてくださいね!