第45回 『甘味料って体に大丈夫?』 | すずみんの健康応援宣言!

こんにちは!
オーエム・エックスの管理栄養士のすずみんです!

7月18日は海の日でしたね!
海の日は、「海の恩恵に感謝するとともに、
海洋国日本の繁栄を願う日」です。

皆様はどんなふうに過ごされましたか?

私は・・・ただただ休日を喜んで、いつもどおりに過ごしました!

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 第45話 『甘味料って体に大丈夫?』 
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 ダイエット飲料などに入ってる甘~い味
 甘味料はいろいろなものに含まれています!

ダイエットをしたい方に注目の
太りにくい【甘味料】。
今は本当にいろいろな食品に含まれています。

甘味料にもいろいろな種類がありますが、
どれも同じなんて思っていませんか?

今日は、【甘味料】についてお勉強しましょう!

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 【甘味料】って何?


そもそも【甘味料】とは、食品に甘味をつけるために
使われる調味料のことです。
そして、食品の表記では、食品衛生法で
食品添加物に区別されています。

【甘味料】は、砂糖と同じように甘味があっても
体の中に吸収されなかったり、されにくかったりと
「カロリーが低い」といった特徴があるものや、
「虫歯になりにくい」といった特徴のものがあり、
いろいろな食品に使われています。


 【甘味料】には、天然と人工がある!?


【甘味料】は、大きく2つに分けられます。
それが・・・ → 天然甘味料と、合成甘味料です。

天然甘味料の中には、砂糖やハチミツ、水あめといった
「食品」に分類されるものと、
天然に存在していますが、人工的に合成される
「既存添加物」があります。

この「既存添加物」には
 ↓
■ エリスリトール
■ トレハロース
■ マルチトール
■ キシリトール
■ パラチノース
■ 甘草からの抽出物
■ ステビア
■ 羅漢果(ラカンカ)の抽出物 ・・・などなど。

例えば、キシリトール。
 ↓
虫歯になりにくいとして注目されていますね。
虫歯とは、ミュータンス菌という虫歯の原因菌が、
糖分などの栄養を分解して酸を作ることで
歯が溶けだしてしまう現象のこと。
キシリトールは、酸を作ることができないため
虫歯にならないとされています。
ガムでよく使用されていますね!

ステビアは、砂糖に含まれる糖質「ショ糖」の
100~150倍もの甘味がある天然の甘味料です。
砂糖よりも低カロリーだから、ダイエット商品にも使用されています。

今日食べた何かにも「既存添加物」が
入っているものもあったのではないでしょうか?


 合成甘味料って?


食品には含まれていない甘味の成分を
人工的に合成して作られたものを言います。

この合成甘味料には

■ アセスルファムカリウム  
■ アスパルテーム
■ サッカリン
■ スクラロース
・・・など。

この合成甘味料は、食品衛生法で使用を許可されている
「指定添加物」になります。


 添加物って心配!合成甘味料は大丈夫!?


食品には含まれていない甘味の成分を
人工的に合成して作られたという合成甘味料は、
どこか心配になりますよね!?

厚生労働省では、こういった合成甘味料において
安全性の使用基準をしっかり定めています。

例えば、アセスルファムカリウム。
 ↓
砂糖の180~200倍の甘さを持っていて
味は砂糖に近いため、さわやかな甘味で
清涼飲料水や歯磨き粉などに使用されています。

またスクラロースは砂糖の約600倍の甘さ!
ビックリですね。

その他の合成甘味料も
ダイエットドリンクやミント、ガムなど多くの食品に使用されています。

が、やっぱり気になります!

この合成甘味料によっては
健康上の危険性が指摘されているものもあるようですが、
厚生労働省がいろいろな検査をして安全と認めた量での使用
となっているので、ここではあえて触れないようにします。

とにかく大切なことは・・・
 ↓
自然に存在するもののほうがベターということ!

上記の合成甘味料は、自然に存在するものではないので
できるだけ避けるようにしたほうが良いと思います。

いつもならすぐに買い物かごに入れてしまう食品を
一度立ち止まって記載されている表示を見てみましょう!

今自分が食べている物がどういったものなのかを
気にしていくことから始めることで、意識が大きく変わると思います。


 舌が甘さに鈍感になってしまう!?


砂糖の甘さの何百倍!という
特に合成甘味料が多く使用されているダイエット関係の商品。
しっかり甘くても、カロリーが低めというのは
かなり魅力的に感じられるところ。

糖尿病など、病気の予防や改善のために、
【甘味料】を使用している方もいらっしゃるかもしれません。

使用する【甘味料】の選択については
上記に書いたことを参考にしていただくとして・・・
ここで気を付けてもらいたいのは、
 ↓
「甘さに慣れてしまうことの危険性」です!

カロリー控えめだから甘いものでも大丈夫!
といって、どんどん食べてしまうのは危険です。

甘いものの食べ過ぎで、舌にある味覚受容体細胞が
甘さに対して鈍感になってしまい、
もっともっと甘いものを欲するようになってしまってはいけません。

気を付けていきましょう!


あなたの健康への道のり、応援しています!
フレー!フレー!!!

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【編集後記】

病院で勤務していた時・・・
特に肥満や糖尿病の患者さまには、甘味料をうまく食事に
取り入れるようにお話していました。
お勧めしていたのは、羅漢果。
お店でも手に入りやすいものでしたので。

ただ、本文でも注意させていただいたように、
安心して摂り過ぎてしまい、甘さに慣れて甘いものから
遠ざかることができなくなってしまうのは問題です。
それだけは、しっかりと頭の中にいれておきましょう!