第21回 『アメリカ出張ルポ ~食生活とサプリメントの現状~』 | オーエム・エックス博士の知恵袋】

こんにちは!
いつも弊社のメルマガを読んでいただき、ありがとうございます。
オーエム・エックスの社長の高畑宗明(農学博士)です。

弊社では、社員の健康管理のために、管理栄養士の宗鈴美監修の元で「社
食」を毎日提供しています。近年「プレゼンティズム」という言葉が企業
の現場で少しずつ使われるようになってきました。「アブセンティズム」
という言葉がまず存在し、これは従業員の常習的な遅刻や無断欠勤による
生産性の低下のことを言います。そして「プレゼンティズム」とは職場に
来て働いてはいるものの、そのときの健康状態によって職務遂行力が著し
く低下している状態を言います。例えば、花粉症などの慢性的なアレルギ
ーによって仕事の能率が低下することも「プレゼンティズム」の一種です。

そして最近、日常の栄養状態が「プレゼンティズム」と密接に関連してい
るという指摘が出てくるようになっています。仕事場で菓子パン一個だけ
で昼食を済ませ、デスクでお菓子を一人で食べる人も数多くいらっしゃい
ます。「食」は体を作り、さらには脳内の情報伝達なども食事成分がなけ
れば行われません。バランスの良い食生活こそが私たちの体と心を作り上
げていくのです。今回はアメリカ出張で感じた「食」や「栄養素」につい
ての気持ちを、自分の感じたままに書きました。もちろんそうではない部
分もたくさんあると思いますが、一つの意見として捉えていただけますと
幸いです。

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 第21回 『アメリカ出張ルポ ~食生活とサプリメントの現状~』 
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 アメリカで開催された世界会議に参加してきました



 先月の6月11日から17日の間、世界10カ国以上で販売されている
『OM-X』の販売店の代表の方々が一同に会する「年次会議」に参加して
きました。私は主催者である日本のチームの博士研究員として、この一年
間で蓄積した『OM-X』に関する最新の研究データを発表してきました。
まだ論文や学会での発表前ですので詳細をお伝えすることはできませんが、
弊社独自の乳酸菌「TH10」を用いた免疫活性化作用や、『OM-X』を用い
た抗アレルギー作用の報告をさせていただきました。免疫やアレルギーの
問題は、世界で共通に抱えている大きな難題です。参加した10カ国の中
には、医師や臨床栄養士、私のような研究員も多数いらっしゃり、活発な
議論や質問が展開されました。そして、こうした大きな問題に役立つ可能
性がある『OM-X』について、改めてその有効性を再認識する場となりま
した。

今回の開催地となったのはアメリカです。これまでアメリカには何度か訪
問しているのですが、毎回食事に苦労してしまいます。日本で「食の欧米
化」と例えられるのは、肉食中心で野菜の少ない食事です。また、ファス
トフードもアメリカ化の代表として挙げられることが多いです。そして今
回、アメリカに滞在されている方に普段の日常の食生活について聞いてみ
ました。それが下記に挙げるような内容です。

・野菜は葉っぱをちぎっただけのものが多い
・家で料理をせず、外食が多い
・冷凍食品を週末に買い込む
・肉が中心で、量もかなり多い

私が今回訪れたレストランも、やはり肉食が中心で野菜は葉っぱだけのと
ころが大半でした。もちろん、アメリカの中でもきちんとした食事バラン
スで提供されているレストランもたくさんあるでしょう。しかし今回のア
メリカ訪問を通じて、改めて日本食の素晴らしさを実感すると同時に、そ
の素晴らしさを忘れつつある日本人のみなさまに、再度「食の大切さ」を
お伝えしたいという気持ちを新たにしました。


 アメリカ人の「健康リテラシー」は実は高いのです


アメリカでの日常の食事は、あまり栄養バランスが整っているようには感
じられませんが、実は健康に関する意識は非常に高いのです。例えば、一
般的なスーパーに売られているジュースにも「オメガ3」や「カルシウ
ム」、「ビタミンD」などが強化されたものが置いてあります。さらには
私が滞在していた期間に、アメリカで有名な新聞「U. S. A Today」の一面
に「閉経後女性のビタミンDとカルシウム摂取に関する議論」といった
記事が掲載されていました。

日本ではまだまだ「オメガ3って何?」「カルシウムって牛乳のことでし
ょ?」「ビタミンって何種類もあるの?」といった声が多く聞かれ、栄養
についての一般的な知識は先進国の中でも非常に低いのが現状です。一方
でアメリカ人は、こうした栄養に関する知識レベルが高く、自分の目で自
分に必要な栄養素を選択する「健康リテラシー」が高いのです。日本では
まだまだ「有名人が言っていたから」「ダイエットに効くって言われたか
ら」といった動機でサプリメントを購入する方が多く、本当に自分に必要
だから飲んでいる方は少ないのではないかと考えられます。

アメリカ人の「健康リテラシー」が高い理由の一つに、「医療保険制度の
違い」があります。日本では病院にかかった際の初診は約2,000円です。
これは、日本の保険が「国民皆保険制度」であり、文字通り国民全員が医
療保険を受けられるため医療費が基本は3割負担で済むからです。一方で
アメリカは世界一高い医療費を出しています。低所得者や障害者などの一
部を除いて公的医療保険制度がないため、医療保険は民間企業に委任され
ています。アメリカでの一般の初診料は約7,800円ほどにもなります。入
院した場合も室料だけで1日に約20万円から30万円程度の請求がされま
す。例えば、急性虫垂炎で入院し、手術(1日入院)を受けた場合には、
1万ドル以上、つまり100万円程度も請求されてしまうのです。

アメリカには約4,500万人の無保険者がいると言われています。こうした
現状の中、アメリカ人は「自分の体は自分で守る」という意識が高いと考
えられています。そのため、栄養素やサプリメントに対する知識が非常に
豊富であり、アメリカは「サプリメント大国」と呼ばれるまでにサプリメ
ント市場が盛んなのです。

ただ私が感じるのは、アメリカ人は栄養を単体で捉えているため、サプリ
メントとして1つの栄養素を集中して摂る傾向があり、一方でバランスを
重視しなくてはならない日常の食事に関しては、偏りが生じているように
思います。逆に日本では、素晴らしいバランスの取れた食事がたくさんあ
るにも関わらず、それが「なぜ健康に良いか」という知識が不足している
ように見受けられます。日本食の素晴らしさをもっと科学的に捉え、日本
人全員で日本食を見つめ直すことが必要だと考えています。もちろん、多
忙な生活の中でバランスを心掛けることは大変ですが、バランス食を心掛
けた上で自分に不足しているものを確認し、適切な栄養素をサプリメント
で補うことが大切だと思います。


 アメリカ版『OM-X』が自然食品展示会に出店されました


滞在期間の後半、ラスベガスで開催された「Natural Products Associtation
(NPA)」主催の自然食品展示会に参加してきました。この展示会にアメ
リカ版の『OM-X』である『Dr. Ohhira’s Probiotics』が展示されました。読
者の方々はご存知のように、アメリカで弊社商品は4年連続でベストサプ
リメント賞(乳酸菌部門)を受賞しています。今回も展示会のブースには
多くの来場者にお越し頂き、アメリカでの『OM-X』に対する高い関心が
見受けられました。

サプリメント大国アメリカには、「プロバイオティクス(乳酸菌)」製品
も数多く存在します。しかし、アメリカの医療関係者らは単純な乳酸菌製
品を敬遠する傾向にあるそうです。なぜなら、乳酸菌は単に外から摂取す
るだけでは定着しないことが明らかになりつつあるからです。そして、自
分自身の乳酸菌やビフィズス菌を増やす「プレバイオティクス」の考え方
が主流になってきています。「プロバイオティクス」と「プレバイオティ
クス」を併せ持ったものを「シンバイオティクス」と呼びますが、『OM-X
』はアメリカで「シンバイオティクス」の中でも高機能製品と位置づけ
られています。

今回展示会に参加することで、改めて『OM-X』が世界から注目されてい
ることを肌で感じ取りました。今後、より確かな機能性を証明していける
ように、研究者として一層の努力をすることを誓いました。日本のみなさ
まにも、引き続き商品を愛用していただけるように、さらなる努力と研究
に励んで参ります。