こんにちは!
オーエム・エックスの管理栄養士のすずみんです。
あっという間に12月も半ばを過ぎようとしていて、
今年も残りあと半月ほどとなっています。
みなさま、新しい年を迎える準備は進んでいらっしゃいますか?
年賀状や大掃除・・・。
すずみんは、まだまだこれから頑張らなきゃいけませんが、
クリスマスや忘年会の楽しいイベントも待っているので
なんだかそわそわ、ワクワクです☆
とは言え、体を壊してはこの時期を乗り越えられず、
新しい年も楽しく迎えられませんので、
寒さ、乾燥の対策を万全にしながら、体調管理をしっかりしていきましょうね。
========================
第78話 『食品添加物は安全なの!?』
========================
種類 目的と効果 食品添加物の例 食品添加物の安全性って心配・・・
普段食べているものは大丈夫かしら!?
「食品添加物」とは、
食品を加工、保存する時に加えるものを指します。
昔から、私たちの祖先は
食べものの保存や加工のために、さまざまな工夫をこらしてきました。
現在、食品添加物として指定されている
お豆腐を作る時に必要な「にがり」や
こんにゃくを作る時に必要な「消石灰」も、
1000年以上も前から使われていると考えられています。
このように食品添加物には長い歴史があるわけですが、
いろいろな種類があるだけに
その安全性に対する不安は、依然として根強くあります。
そこで今日は、食品添加物について勉強しましょう☆
==========================
食品添加物は、すべてが「悪」ではない
食品添加物は、食品の加工や保存する際に加えるものです。
味や食感、色や香り、形を良くしたり、
保存性を高めて食中毒を防いだり、
栄養成分を強化したり・・・などの役割もあるので、
現在の食生活には欠かせないものとなっています。
食品添加物を一切取らないようにするためには、
自給自足をしなくてはならないと思えるほど、
いろいろな食材に含まれているのです。
安全性は大丈夫なの?
食材の多様な用途と目的に合わせて使われる食品添加物には、
厚生労働省が安全性と有効性を確認した
「指定添加物」と呼ばれるものが425品目あります。
その他に、豆腐のにがりなど、長年使われてきた
「既存添加物」と呼ばれるものが365品目、
バニラなどの「天然香料」が約600品目、
果汁など「一般飲食物添加物」が約100品目あり、
この「既存添加物」と「天然香料」と「一般飲食物添加物」の3つを
「天然添加物」と呼びます。
この「指定添加物」と「天然添加物」を合わせ、
全部で1,500近くにも及ぶ食品添加物があるのです☆
さて、本題の安全性についてですが・・・。
食品安全委員会で、安全性の評価を行い、
厚生労働省がその評価を受けて、一日摂取許容量
(ADI:動物実験で無害であることが確かめられた量)の
100倍を超える安全率を見込んで、使用基準が定められています。
ですから、安全性をしっかり考慮したものであると言えます。
安全が認められているなら、心配なく食べられる!?
使用を許可されている食品添加物は、
先ほどお話したとおり、安全性の評価を行って
使用基準が定められています。
そして、食品添加物は表示が義務付けられているため
それぞれの食材の表示から、
食品添加物の内容を確認することができます。
しかし!
表示しなくても良い食品添加物があるのです。
それが・・・。
↓ ↓
■加工助剤
・最終的に食品から除去されるもの
・最終食品中に、ごくわずかしか残らず、影響を及ぼさないもの など
■キャリーオーバー
・原材料に含まれるが、使用した食品には微量で残留しないもの
■栄養強化の目的で使用したもの です。
また、微量ずつ多種類使っている場合には、
すべてを表示せず、「一括表示」が許されています。
こういった条件を見ると、
どれだけ、どのくらいの食品添加物が使われているかを
明確に知ることができない食品も多々あるということが言えます。
そして、いくら安全と認められていても、
知らず知らずのうちに、たくさんの食品添加物を
口にしている場合もあるかもしれません。
まずは、よく買う食品の食品添加物を知ろう
どんな目的で、どんな種類の食品添加物が含まれているかが
分からないことが、安全性に対する不安を助長させるのかもしれません。
ですから、代表的な食品添加物の種類や使う目的を知りましょう☆
食材を選ぶ時にも役立ちますよ。
※参考: 日本食品添加物協会
甘味料
食品を甘くする
キシリトール
アスパルテーム
着色料
食品に色をつけ、色調を整える
クチナシ黄色素
食用黄色4号
保存料
カビや細菌の増加を抑えて
食中毒を防ぐ ソルビン酸
しらこたん白抽出物
増粘剤
安定剤
ゲル化剤
糊剤 食品になめらかさや粘り気を
与えて食品が崩れないようにする ペクチン
*「増粘多糖類」の表示
は複数の多糖類を使用
漂白剤
食品を白くし、きれいにする
亜硫酸ナトリウム
次亜硫酸ナトリウム
防かび剤
カビの発生を防ぐ
ジフェニル
オルトフェニルフェノール
酸味料
食品に酸味を与える
クエン酸
乳酸
イーストフード
パンのイーストの発酵を良くする
炭酸アンモニウム
リン酸三カルシウム
ガムベース
チューインガムの基材に用いる
エステルガム
チクル
香料
食品に香りをつける
オレンジ香料
バニリン
pH調整剤
pHを調節して品質を良くする
乳酸ナトリウム
DL-リンゴ酸
調味料
食品にうま味などを与えて
味を整える グルタミン酸ナトリウム
イノシン酸二ナトリウム
*「アミノ酸等」の表示
は複数の調味料を使用
豆腐用凝固剤
豆腐を作る時に豆乳を固める
塩化マグネシウム
(にがり)
膨張剤
ケーキなどをふっくら柔らかくする
炭酸水素ナトリウム
かんすい
中華めんの食感、風味を出す
炭酸ナトリウム
ポリリン酸ナトリウム
栄養強化剤
栄養素を強化する
ビタミンC
乳酸カルシウム
いかがですか?
よく買われる食品には、どんな食品添加物が含まれているでしょうか?
一度、表示を見てみてください。
次回は、食品添加物を減らすための方法や
食品添加物における「表示の落とし穴」についてお話します☆
あなたの健康への道のり、応援しています♪
フレー!フレー!!!
======================■□■
【編集後記】
「食品の表示を見て買う」
私は、このことを習慣づけて買い物をするようにしています。
もちろん初めは、どんな食品添加物なのかが分からず
チンプンカンプンでした・・・。
今でも分からないものがたくさんあります。
でも!
見ること → 興味を持つ → 気を付けるようになる
ということを実体験していますので、
ぜひみなさまも「見る」ことから始めてみてくださいませ☆