第82回 『キレイになる為のダイエットが危険!』| すずみんの健康応援宣言!

こんにちは☆
オーエム・エックスの管理栄養士のすずみんです。

今日はバレンタインデー☆
チョコレートを渡したり、受け取ったりされましたか?

「本命チョコ」や「義理チョコ」に加え、
同性の間で贈り合う「友チョコ」や自分で買って食べる「自己チョコ」、
男性から女性に贈る「逆チョコ」と、いろいろな渡し方があるようです♪

チョコレートに含まれる「カカオ」は
抗酸化作用のあるカカオポリフェノールが含まれています。
カカオをたくさん摂るなら、ビターチョコがおすすめです☆

チョコレートは、砂糖もたっぷり含まれていますので、
食べ過ぎには注意してくださいね。

===========================
 第82話 『キレイになる為のダイエットが危険!』 
===========================

 カロリーばかり気にしていませんか?
 カロリー重視のダイエットは、栄養不足になる・・・!?

今、若い人たちの間で問題になっているのが「低栄養」。
やせ願望の強い20代女性の間では、深刻な問題です。

低栄養は、体に必要な栄養素が足りていない状態ですから
さまざまな不調を招くのは容易に想像できます。

女性にとって「細い」は褒め言葉のようになっていますが、
細い体の内側にある栄養状態を見つめ直さなければ
本当の“美”はありません。

You are what you eat.
あなたは食べたものでできている。

いま一度、お体を通して、召し上がっているものを確認しましょう☆

==========================


 低出生体重児が増加しています


平成22年の国民健康・栄養調査の結果では、
BMI(Body Mass Index:体格係数)によるやせ(18.5未満)の割合が
20代女性で29.0%と、前年度の24.6%から比べると4.4%も急増しています。
また、30代女性のやせの割合が14.4%(22年度)でしたため
いかに20代女性にやせが多いかがうかがえます。

やせによる低栄養は、体に深刻な影響を与えます。
免疫力の低下や貧血、生理不順や低血圧、不整脈などの問題のほか、
妊娠をしたときに低出生体重児(2,500g未満)を産むリスクが高まります。

この20年くらいの間、赤ちゃんの出生数はほぼ横ばいであるにも関わらず、
低体重児の出生率は、平成21年が9.6%で、昭和60年の5.7%よりも
約4%も増えているのです。

低出生体重児は、成人後に高血圧や糖尿病などの生活習慣病を
発症する割合が高いという調査結果があります。
元気な赤ちゃんを産むために、
その体を作っていく大切な時期の若い女性に対して、
やせ願望による無理なダイエットに警報が鳴らされています。


 カロリーと栄養は違う!


日本では、1日の食事量をエネルギー(カロリー)でカウントします。
レストランのメニューやコンビニのお弁当など、
多くのところでカロリー表示を目にしますよね。

体重は、摂取カロリーと消費カロリーが同じ時に維持されるので、
カロリー表示を見て、摂取カロリーをカウントしながら
体重管理をされている方が多いかもしれません。

しかし、体重が維持できるような適量なカロリーを摂取していても、
それと「栄養が足りている」こととは違うのです。


 こんな食べ方していませんか?


■ 主食を食べない
「炭水化物は太る」と思って、ごはんやパン類、めん類など
食べないようにしていませんか?

主食には、体や脳のエネルギー源となる“糖質”を多く含んでいます。
糖質の不足は、疲労感が強くなったり、筋肉が減ってしまったりして、
逆にやせにくくなってしまいます。

■ 主菜が少ない
主菜には、肉や魚、豆腐や卵といった、
良質な“たんぱく質”を多く含む食材が使われます。
「お肉は太る」といったことから、減らしていませんか?
または、パスタやうどんといった単品料理に偏っていませんか?

たんぱく質は体でさまざまな役割をしている大切な栄養素です。
不足すると、肌荒れや免疫力の低下など、
美と健康から遠ざかってしまいます。

■ 野菜が少ない
野菜1日350gを食べることができていますか?
外食が多い、生野菜ばかり食べている、毎食野菜は摂っていない、
という人は、野菜が不足しているかもしれません。

ビタミン、ミネラル、食物繊維・・・といった
体の調子を整えていく栄養素の不足は、慢性的な体調不良や
疲労の原因、そして肌荒れなどの原因になってしまいます。

■ 嗜好品が多い
お菓子やお酒といった嗜好品が多くなっていませんか?
こういった食材や飲料には、エネルギーとなるカロリーはあっても
美や健康に繋がる栄養素はほとんど取り入れることはできません。

■ まとめ食い
朝食を抜かしたり、1日2食になっていたりしませんか?
まとめて一気に食べると、血糖値が不安定になり、
脂肪がつきやすくなったり、糖尿病などの原因になったりします。
また、精神的にも集中力が欠けたり、キレやすくなったりなど
不安定になりやすくなります。

■ 食べるのが早い
柔らかいものを食べることが多かったり、食事の時間を
しっかり取れずにかきこんで食べることが多かったりしませんか?
早食いは、食べ過ぎに繋がったり、
消化に負担をかけたりしてしまいます。


 どれだけ当てはまりましたか?


上記の食べ方に、当てはまったものはありましたか?
一つでも当てはまっていたら、美や健康のための食事が
体の害になってしまっています。
しっかりご自身の食事を見直してみてください。

次回は、ヘルシーに食べてキレイに、格好よくなる
お食事ポイントをお話します☆お楽しみに。


あなたの健康への道のり、応援しています♪
フレー!フレー!!!

======================■□■

【編集後記】

テレビに出ている若い女性を見て、「細くてかわいい!」ではなく、
「細すぎて心配・・・」と思ってしまうのは、私だけでしょうか?
引き締まっているのではなく、ただ単に細いという印象を
受ける人たちがあまりにも多くて・・・。
特にこれから赤ちゃんを産んでいく若い女性には、
無理なダイエットはせず、しっかり食べてもらいたいと願います☆

======================■□■