第98回 『なんだかだるい…を助ける栄養素は?』| すずみんの健康応援宣言!

こんにちは☆
オーエム・エックスの管理栄養士のすずみんです。
いつもメルマガをお読みいただき、ありがとうございます♪

梅雨に入り、ジメジメとした気候が続いています。
雨や曇り空が続いている合間に、すがすがしい晴れ間があると
なんだかうれしくなります☆

さて、この梅雨の時期から気をつけていかなければいけないことは
「熱中症」です。熱中症予防には水分補給が一番ですが、
喉が渇いてからではなく、こまめに補給していくことが大切です。

お子さまやご年配の方は特に注意が必要ですので、
ご家族からのお声掛けでしっかりサポートしていきましょう☆

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 第98回 『なんだかだるい…を助ける栄養素は?』 
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 疲れが抜けない、だるい…コレって季節のせい!?
 放っておくと、病気にかかりやすくなります

急に暑くなり、ジメジメとした湿気も感じるようになって
「スッキリしない」「だるい」など、疲れを感じていませんか。

全身の倦怠感や頭痛、肩こり、冷えなどの身体的な症状や、
集中力の低下、意欲減退、イライラなどの精神的な面など、
疲労が溜まるとさまざまな症状が現れます。
また、これから陥りやすい「夏バテ」も体が疲れている状態です。

溜まった疲れを放っておくと、
体の免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。

疲労防止と解消のためには、毎日の食事が大切です。
特に【ビタミンB1】は疲労物質を減らしてくれる栄養素のひとつ。

今日は、ビタミンB1について勉強しましょう☆ 

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 糖をエネルギーに変えるビタミンB1


ビタミンB1は、ご飯やパン、お菓子などに含まれる糖質を
エネルギーに変えるのに必要不可欠な栄養素。
摂取エネルギーの約50%を糖質から摂っている日本人には、
特に大切なビタミンです。

ビタミンB1が不足すると、糖質の代謝がうまくいかず
乳酸やピルビン酸などの疲労物質が溜まって、
だるさや疲労感、筋肉痛の原因になります。

ダイエットの際にも、蓄えられたエネルギーを燃やすために
必要となりますので、「痩せにくい」と思ったら
ビタミンB1が不足しているかもしれません。

また、脳や神経機能の働きを正常に保つためにも必要で、
不足すると手足のしびれや反射神経の異常につながります。


  ビタミンB1が不足していないかチェックしてみよう


当てはまるものはありますか?
 □ 疲れやすい、だるい
 □ イライラやストレスを感じやすい
 □ お酒を飲む機会が多い
 □ 甘いものやご飯が好き
 □ 食事量を減らしている

どれか一つでも当てはまると、
ビタミンB1が不足しているかもしれません。


 ビタミンB1を補おう!こんな食材に含まれます


大正時代に「脚気」が流行した理由は、
玄米から白米に変わったことによるビタミンB1の不足です。
つまり、ビタミンB1は精製度の低い穀物に含まれ、
お米なら玄米、小麦なら全粒粉に多く含まれています。

その他にも、豚肉や大豆製品などにも豊富に含まれます。

<ビタミンB1を多く含む食品(単位:mg)>
【穀物】 
 ・玄米ごはん(1杯:150g) 0.24
 ・そば(生、1玉:130g) 0.25
 ・小麦胚芽(10g)  0.18
【肉類】 
 ・豚ヒレ肉(80g)  0.78
 ・豚もも肉(80g)  0.77
 ・ボンレスハム(2枚:40g) 0.36
【魚介類】
 ・うなぎの蒲焼(1串:100g) 0.75
 ・たらこ(1/2腹:25g) 0.18
【豆類】
 ・絹ごし豆腐(1/2丁:150g) 0.15
 ・茹でえんどう豆(45g) 0.12
 ・茹で大豆(50g)  0.11

その他、カシューナッツや松の実などの種実や、
舞茸やえのき茸などのきのこ類にも含まれます。
※参考:「食品成分表 五訂増補」


 ビタミンB1を無駄なく取り入れよう


ビタミンB1の1日の摂取基準は、
成人男性で1.4mg、成人女性は1.1mgです。

ビタミンB1は水に溶けやすい性質を持ち、
熱にも弱いため、調理によって損失されやすい栄養素です。
この損失をできるだけ少なくするために、
長時間水にさらしたり加熱したりせず、手早く調理しましょう。
また、汁ごと食べられる料理はおすすめです☆

玉ねぎやにんにくなどに含まれる香り成分のアリシンには、
ビタミンB1を吸収しやすくする作用があります。
一緒に食べるとより効果的です。


 これから夏に向けて、特にしっかり補給を


夏場にはビタミンB1の消耗が激しくなると言われます。
その理由には、
 ■食欲が減り、めん類や清涼飲料水からの糖質の量が増える
 ■ビタミンB1は水溶性のため、汗とともに失われやすい
 ■エネルギー消費が多くなって、必要量が増える
などの説が挙げられています。

しかし、本来は夏場だけのことではありません。
ビタミンB1は、体の中にごくわずかな量しか
溜め込むことができない栄養素です。
そのため、毎日の食事からしっかり補う必要があります。

ビタミンB1を取り入れて、
「なんだかだるい…」から抜け出し、
疲れを溜めない体づくりをしていきましょう☆



あなたの健康への道のり、応援しています♪
フレー!フレー!!!

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【編集後記】

ビタミンB1は、世界で最初に発見されたビタミンです。
しかも、発見者は日本人☆
鈴木梅太郎博士です。
当初は「オリザニン」と名づけていましたが、
ヨーロッパでつけられた「ビタミン」が世界的に定着しました。

ビタミンの第一発見者が日本人だなんて、とても誇らしいです♪

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