第100回 『女性特有の症状改善☆女性の強い味方の栄養素』| すずみんの健康応援宣言!

こんにちは☆
オーエム・エックスの管理栄養士のすずみんです。
いつもメルマガをお読みいただき、ありがとうございます♪

8月ももう終わりを迎えようとしています。
まだまだ暑い日が続いていますが、これから少しずつ
涼しくなっていく季節の変わり目になりますね。

天候が変わりやすく、各地で雨の影響も出ていますので、
体調も含め、くれぐれもお気をつけてくださいませ。

さて、このメルマガが、なんと100回目を迎えました♪

「You are what you eat」
「あなたは食べたものでできている」

みなさまの大切なお体をつくっていくために、
より良い「栄養」と「お食事」にまつわる情報が
お伝えできますよう、これからも取り組んでまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いします☆

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 第100回 『女性特有の症状改善☆女性の強い味方の栄養素』 
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 肌荒れが気になる、なんだかイライラする・・・
 体をつくるタンパク質がうまく代謝できていないかも!?

女性特有の症状である「月経前症候群(PMS)」。
ホルモンバランスによって起こるイライラや腰痛、頭痛に
悩まされていませんか。

もしくは、肌荒れを起こしやすかったり、
口内炎ができやすかったり、貧血だったり・・・

このように感じられている方は
ある栄養素が不足しているかもしれません。
 ↓ ↓
それが【ビタミンB6】。

タンパク質の代謝に欠かせないビタミンB6は、
皮膚の形成や神経伝達物質の生成にも役立っているため、
「皮膚科のビタミン」「神経のビタミン」とも呼ばれています。

ビタミンB6は女性だけでなく、もちろん男性にも大切な栄養素。

今日は、ビタミンB6について勉強しましょう☆ 

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 タンパク質を有効活用させるビタミンB6



ビタミンB6は、タンパク質を有効活用させるためのビタミン。
タンパク質をアミノ酸に分解するときに働き、
そのアミノ酸が、ヒトの体に合ったタンパク質に
再合成されるときにも活躍しています。
そして、皮膚や髪の毛、歯などの健康維持に役立っています。

また、糖質や脂質からのエネルギー源が不足している時や、
必要以上のタンパク質を摂った場合は、
タンパク質がエネルギー源として使われます。
その時にもビタミンB6は欠かせません。

さらに、脳の神経細胞の間で情報の橋渡しをしている
神経伝達物質の合成にも関わっていますし、
ホルモン作用を調節していたり、免疫機能を維持したり、
脂質の代謝や赤血球の合成をしていたりなど、
さまざまな役割も担っています。

このような幅広い働きを持つビタミンB6が不足すると、
目や鼻、口、耳の周囲に湿疹や肌荒れを起こしたり、
口内炎や貧血、脂肪肝、不眠症などを引き起こしたりします。
また、幸福な毎日を送るために欠かせない脳内ホルモンの
「ハッピーホルモン」セロトニンの合成がうまくできずに
イライラや情緒不安定を招きます。
そして、女性特有の月経前症候群(PMS)や
つわりにも影響を与えてしまいます。


  ビタミンB6が不足していないかチェックしてみよう


当てはまるものはありますか?
 □ 肌荒れが気になる
 □ なかなか眠れず、不眠がちである
 □ 生理前にイライラや頭痛、腰痛などがある
 □ 肉や魚、卵、豆腐の料理をたくさん食べる
 □ なぜかイライラして情緒不安定になることがある

どれか一つでも当てはまると、
ビタミンB6が不足しがちになっているかもしれません。


 ビタミンB6を補おう!こんな食材に含まれます


ビタミンB6は、魚や肉、卵などの
動物性食品に多く含まれていますが、
玄米やさつま芋、大豆、バナナなどの
植物性食品にも幅広く含まれています。

<ビタミンB6を多く含む食品(単位:mg)>
【魚類】
 ・マグロの赤身(6切れ:80g) 0.68
 ・かつお(4切れ:70g) 0.57
 ・鮭(1切れ:80g)  0.51
 ・さんま(1尾:100g)  0.51
【肉類】 
 ・牛レバー(80g)  0.71
 ・鶏ひき肉(100g)  0.68
 ・鶏ささみ(2本:80g) 0.48
【穀類】
 ・玄米(1膳:150g)  0.32
 ・そば(乾めん:100g) 0.24
【野菜など】
 ・赤ピーマン(1/2個:60g) 0.22
 ・にんにく(2かけ:10g) 0.15
 ・さつま芋(100g)  0.28
 ・バナナ(1本:90g)  0.34
 ・ピスタチオ(10粒:10g) 0.12
※参考:「食品成分表 五訂増補」


 ビタミンB6の豆知識♪


ビタミンB6の1日の摂取基準は、
成人男性で1.4mg、成人女性は1.1mgです。
上記の<ビタミンB6を多く含む食品>を参考に
確認してみましょう。

また、肉や魚、卵などのタンパク質を多く摂る人ほど、
ビタミンB6の必要量も増えますので意識してください。

ビタミンB6は、熱や光に弱い性質で、
水に溶けやすい特徴もあることから
調理や保存の過程で損失しやすい栄養素です。
冷凍品や加工品でも、ビタミンB6の量が減ってしまうことが
ありますので、生の新鮮な食材を選びましょう☆

動物性食品は、植物性食品よりも利用率が高いため、
特に鮮度の高いお魚はおすすめです♪

食材を保存する場合は、長期間明るいところに
置かないようにし、早めに冷暗所や冷蔵庫に
入れるようにしましょう。
また、調理も手早く行って、出来たてを食べるのも
ビタミンB6の摂取量を増やすコツです。

最後に、ビタミンB6は、私たちの体の中の
腸内細菌によっても作り出されている栄養素です。
そのため、抗生物質などのお薬を長期に渡って
飲んでいる場合は、ビタミンB6が作り出せずに
不足しやすくなっていますので注意してくださいね。

さまざまな働きをしているビタミンB6。
健康で美しい体と、ハッピーな気持ちを保っていくために
毎日の食事からコツコツと補っていきましょう☆


あなたの健康への道のり、応援しています♪
フレー!フレー!!!

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【編集後記】

ビタミンB群は、おもにエネルギーを生み出すときに
必要なビタミンですが、口内炎や肌荒れなど、
現代人にとって需要の大きいビタミンです。

ただ、それぞれが単独で働いているわけでなく、
チームとしてお互いに補完し合いながら働いているので、
ひとつが不足すると、他のビタミンも
効力が無くなってしまいます。

ビタミンB群に限ったことではありませんが、
栄養素は相乗効果で機能していますので、
サプリメントなどから単一の栄養素を
長期間とり続けるのは控えましょう。